【Bitfan Meetup #1】第二部 オーナー座談会「ファンとのつながりをつくるBitfanの活用術」 〜Bitfanの活用で生まれたファンとの関係性の変化とは。Bitfanの今後の可能性〜
Bitfanでは「オーナーの皆様の生の声を聞きたい」という開発側の声と「オーナー同士の交流の場が欲しい」というオーナーの皆様の声を受けて、初めて、オーナーの皆様との交流イベント『Bitfan Meetup』を開催した。第一回のテーマは「Bitfanの活用方法と今後の展望」だ。今回は、参加を少人数に制限した招待制のイベントとして実施。
イベントは二部構成で行われ、第ニ部のオーナー座談会では「ファンとのつながりをつくるBitfanの活用術」をテーマに、実際に日々Bitfanをご活用いただいている3名のオーナー様と、ファンプラットフォーム「Bitfan」のプロダクト開発責任者である小久保知洋(株式会社SKIYAKI 代表取締役)がパネルディスカッションを行った。
座談会では、それぞれのファンクラブの魅力や、Bitfanをどのように活用してファンクラブを運営されているか、そして、ファンクラブによって生じたファンとの関係性の変化などについても、具体的な事例を交えてお話いただいた。
第一部、小久保知洋(株式会社SKIYAKI 代表取締役)の登壇「ファンコミュニケーションの海外トレンドとBitfanの今後の展望」については、こちらのイベントレポートをご覧いただきたい。
■Speaker
はじめに、今回の座談会の登壇者を紹介する。3名の登壇オーナーは、Bitfanのオウンドメディア「Be independent!」のインタビュー記事で深掘りさせていただいているので、それぞれの掲載記事もぜひご一読いただきたい。
iamSHUM ファンクラブ「CLMX FAMILY」:https://iamshum.bitfan.id/
自身でレーベルのヘッドも務め、自らの楽曲の作詞作曲に留まらず、トラックメイキングやミックス・マスタリング、さらには、ミュージックビデオの映像監督や脚本までも手掛けるアーティスト・音楽プロデューサー。Bitfanのリリース当初からご活用いただいている、初期の頃からのBitfanオーナーだ。
iamSHUMさんのファンクラブ「CLMX FAMILY(クライマックスファミリー)」では、毎日動画を更新、さらには、四コマ漫画、ラジオ配信など、充実したコンテンツが配信されている。
インタビュー:【Pick Up Owner #1】 iamSHUM | 死ぬまで音楽をやる。だから、ファンにもずっと応援してほしい-“ファミリー”と描くこれからの未来
HAND DRIP 菅田好貴 ファンクラブ「フレンドコーヒー」:https://handdripfc.bitfan.id/
HAND DRIPは、3ヴォーカルと1ギターという編成が特徴的な、唯一無二のエモさ溢れるサウンドが持ち味の4人組グループだ。2020年にリリースされた楽曲「言えない」は、YouTube再生回数160万回を突破するなど、活動開始からまだ3年という短さでありながらも、楽曲のクオリティの高さや、ライブでの息の合ったパフォーマンスが際立つアーティスト。
2020年に開設されたファンクラブ「フレンドコーヒー」では、ラジオやブログ、限定ムービーに加えて、メンバーそれぞれの個性豊かなコンテンツ配信もあり、非常に充実したファンクラブを運営している。今回のイベントにはグループを代表して、最年少でありながらもリーダーを務めている、ボーカリストの菅田好貴さんにご登壇いただいた。
インタビュー:【Pick Up Owner #7】HAND DRIP|ファンからもらったたくさんの愛を返していけるようにー『ファンファースト』な4人組
山崎賢一 ファミリークラブ「SunFlowers」:https://yamaken.bitfan.id/
佐賀県唐津市出身のシンガーソングライター。2016年4月にアーティストとしての活動を開始してから、今は唐津を拠点にソロで活動している。キーボードやギターの弾き語りなどの音楽活動だけでなく、唐津のケーブルTVの番組リポーターや、九州沖縄の道の駅アンバサダー、唐津のミュージックフェスティバル主催など、幅広い活動で多くの人に元気を届けている。
ファミリークラブ「SunFlowers」では、月1回の会員限定のライブ配信や、週1回のラジオ配信、グループチャットでのファンの方々との交流など、積極的にBitfanをご活用いただいている。
インタビュー:【Pick Up Owner #3】山崎賢一|孤独に泣いた日々を音楽に救われ、唐津からみんなに元気を届けるシンガーに
小久保知洋(株式会社SKIYAKI 代表取締役)
SKIYAKI入社時より現在まで、Bitfan グループ(開発部門) を担当。富士写真フイルム株式会社(現、富士フイルムホールディングス株式会社)、光画印刷株式会社、株式会社オン・ザ・エッヂ(株式会社ライブドア)執行役員、NHN JAPAN株式会社(現、LINE株式会社)執行役員、株式会社Cerendip代表取締役、株式会社Diverse取締役を経て、2019年、SKIYAKIに入社。2020年、代表取締役に就任。
■ファンクラブを通して、ファンが「家族」みたいな存在に
一つ目は「ファンはどんな存在ですか?」という質問。3人それぞれがファンとの温かな繋がりを感じていて、3人とも「家族のような存在」と答えた。
▶ iamSHUM
ファンクラブを始めて、今まで普通のファンだった人も、もっとコアなファンになってくれたな、と感じました。例えば、MVを撮った場所にわざわざ行って、聖地巡礼をしてくれたり、ライブに必ずグッズを着用してきてくれたり。TwitterのDMやインスタのタグ付けなどで知らせてくれて。ここまで来たら「ファミリー」だな、と思ってます。
▶ 山崎
「家族」といいますか、自分には今彼女がいないんですけど(笑)ファンの方がそれを心配してくれて。それくらい仲良くしています。
▶ 菅田
ファンクラブ名はブレンドコーヒーから濁点をとって「フレンドコーヒー」としていますが、自分達も、大きく言えば「家族」みたいな存在で、すごく距離が近い感じがします。
■ファンクラブの推しコンテンツは、それぞれのパーソナルな一面が見られる動画やラジオ
二つ目は「サイトの推しコンテンツ、こだわりポイントは?」という質問。ファンクラブの更新頻度の高い3人は、それぞれ、パーソナルな一面が見られるコンテンツが一推しだと回答した。
▶ 山崎
一番の推しコンテンツは、一ヶ月に一回の会員限定の配信ライブですね。自分のファンクラブは月額がペットボトル一本分くらいなので、配信ライブだけでも十分かもしれないのですが、もっとファンの方と交流したい、ファンの方に自分を知ってもらいたい、と思って、たまにブログを更新したり、毎週火曜日に「やまけんRadio」というのもやってます。
▶ 小久保
朝早いですよね、通知が来て、7時...!?ってなりました(笑)
▶ 山崎
ラジオを始める時に、なるべく毎週続けたいと思って。夜も考えていたんですが、アーティストさんとかってやっぱりどうしても予定が入ったりするじゃないですか。火曜日の朝7時なら大体何にも予定入らないだろ!と思って、朝にしています(笑)
▶ 菅田
自分達は4人グループでやっているので、ファンの方はそれぞれに「推し」がいて。なので、メンバーそれぞれのプライベートな部分を意識しながらやっています。僕であれば、作曲風景をダラダラと流し続けたり、他のメンバーは料理動画を上げたり、ゲーセンに行ってUFOキャッチャーをやったり。オフな部分が見れるMEMBER’Sコンテンツは割と推しコンテンツですね。あとは、毎週やっているラジオ配信では、僕らの秘密ごとが全くないくらい赤裸々に話してます。
▶ 小久保
HAND DRIPさんのラジオ配信は和気藹々としていて、部室感がありますよね。
▶ iamSHUM
コロナ前までは、定期的に動画をアップして、Vlogみたいな感じで動画を上げたり、ラジオをやっていたりしたんですけど、コロナになって、ずっと家にいる状態だったので、何かコミュニケーションとりたいな、と思って。僕も時間が出来たので、「1年間、毎日投稿します!」って言っちゃったんですよ、ファンクラブで(笑)
最初の2ヶ月くらいは頑張ってたんですけど、夏くらいにコロナも落ち着いてきて、イベントも入るようになったら、相当大変だなって思ったんですが、頑張って365日続けたんですよね。そしたら逆に毎日投稿が当たり前になっちゃって。毎日投稿しないと、ファンも「あれ、物足りないな...」みたいな感覚になったら困ると思ったし、一年続けたら動画の撮影とか編集にもなれてきて、習慣になっていたので、じゃあ続けますってことで。それからは週一回はお休みしてるのですが、毎日投稿をするようになってから、それまでより会員数も増えましたね。
気になって入ってくれた時に、今だと400本くらい動画があるんですけど、1ヶ月だと絶対見れないんですよ。なので、そのまま会員でいてくれる、っていう仕組みになってます(笑)自分は動画コンテンツがメインなのですが、誰でも見られる動画とファンクラブの動画を使い分けて、ファンクラブではもっとパーソナルな部分を好きになってもらえるようなコンテンツを目指してます。
▶ 小久保
入会した後に1ヶ月だと見きれない、ネットフリックス方式ですね!
ちなみに、ファンクラブでどういうコンテンツを提供するかって、悩ましい部分かと思うのですが、みなさんはどうやってコンテンツを決めたんですか?
▶ 菅田
自分達は、バンドメンバー4人とも動画編集が好きだったので、それを活かせたら良いな、ということで動画コンテンツを発信してます。
▶ 山崎
僕は九州に住んでいるので、東京の方に生のライブを届けたいと思っても、コロナでライブが出来なくなって現実的に難しいところがあって。だからこそ、お安い金額で配信ライブを月に一回届けたいな、と思って毎月のライブ配信を始めました。
「やまけんRadio」については、自分が憧れているアーティストさんにスターダスト☆レビューの根本要さんという方がいらっしゃるんですけども。要さんのコンサートがめちゃくちゃ好きで。歌がうまいだけ、歌がいいだけじゃなくて、そこにMCがあって、一つのエンターテイメントっていうのを自分ももっと磨きたいなというのがあったから、トークの勉強もかねて始めたというのもあります。あとは、ファンの方とももっと仲良くなれるかな、自分をもっと知ってもらえるかな、という思いもありました。
■ファンクラブでの赤裸々な発信で、ファンとの距離がより近く感じられるように
三つ目は「Bitfanを使って良かったこと、ファンとの関係性の変化は?」という質問。ファンクラブという場所でファンとの接点ができて良かったことについて聞いた。
▶ 菅田
Bitfanを始める前は、ファンとの関係も距離があったんですけど、今はMEMBER’Sコンテンツの話とかをライブで会った時に話してくれたりとか。ファンクラブの動画には自分たちの親も映ったりしてるので、ライブを親が観にきてくれた時に、ファンが親と喋ったりとかしていますね(笑)本当に家族のような距離感になったな、と思います。
▶ 山崎
今までは、ライブ物販をインターネットで販売していなくて、ライブ会場に来てくれた方にだけ販売していたんです。周りの友達やアーティストさんからもネット販売すればいいのに、と言われていたんですが、いざ実際にやるとなったらどうしていいのか分からなかったりもして。たまたまタイミングよく、Bitfanで「SunFlowers」を立ち上げて、ストアも始めたんですが、ライブに来れなくなったファンの方にグッズを届けることができるのが、僕としてはBitfanを使って一番良かったと思います。
▶ iamSHUM
一般的に上げるのが恥ずかしいプライベートすぎる動画はファンクラブ。ちょっとかっこいいようなVlogは一般に公開。みたいに使い分けてるんですけど、毎日動画撮ってるとネタに困って、いろんなことをやってて。以前、ファンにいただいたプレゼントを開けながらグータラ喋っているときに、僕、実はめちゃくちゃわらび餅が好きなんですよ。イベントで地方に行ったら、絶対わらび餅のお店を探して食べるくらい好きなんですけど、(動画内で)そういう話をしていて。「みなさん差し入れありがとうございます。次回からはわらび餅ください」って言ったら、みんなわらび餅買ってきてくれて(笑)
年末に大阪でライブがあったんですけど、その時もすごいわらび餅もらって(笑)物がもらえるってことじゃないですけど、そういうプライベートなことも発信することで、自分のパーソナルな部分をファンの方が知ってくれているな、と思います。毎日動画を見て、一日一回iamSHUMのことを考えてくれる状況を作っている、ということも大事ですね。
■メタバース?ポイント活用?Bitfanフェス?Bitfanで広がる今後の可能性
四つ目は「今後、Bitfanを使ってやってみたいことは?」という質問。
▶ iamSHUM
(第一部の)海外の事例の紹介で出ていた、「一年間継続してくれた人にはプレゼントが送られる」のは良いな、と思いました。他にも、金額を変えたコースを設けて、誕生日メッセージもそうですけど、ライブ配信とかも、上位コースであれば人数が少なくなるとは思うので、その分チャットとかでよりコミュニケーションが取れると思いますし。将来的にはメタバースに興味があるので、イメージはどうぶつの森みたいな、ファンクラブの村を作って、その中でファンの皆さんもゲーム感覚で楽しめるような空間が作れたら良いな、と思いました。
▶ 菅田
「フレンドコーヒー」内で、ファンに差をつけたくないと思っているので、ファンクラブの金額は一定にしたいですが、ポイント制とかでコンテンツを提供してみたいですね。
▶ 山崎
将来的に、Bitfanを通じて、いろんなクリエイター、アーティストさんと、いろんなファンをシェア出来たら良いですね。例えば、オーナーさん同士も交流できるような、”Bitfanフェス”みたいな。誰でも見られる、Bitfanの中でのイベントみたいなもので、自分達のファンが他のアーティストさんを見る機会を作れたりしたらもっと盛り上がるのかな、と思いました。
■「ファン同士のコミュニケーション」 のメリット・デメリットとは
弊社代表の小久保から登壇者のみなさんへ「ファン同士のコミュニケーション」 のメリット・デメリット、気をつけている点について伺うシーンも。
▶ 小久保
ファン同士のコミュニケーション、コミュニティについては、みなさんどう考えていますか?コミュニティが大きくなればなるほど揉め事もあったりするのかな、と思ったり。
例えば、Bitfanのグループチャットを見ていても、オーナーさんによってさまざまで。アーティストの方が喋って、それに対してレスをしていくパターンと、どちらかというと本人がいなくても盛り上がっていいから、みんなどんどん発信して、みたいなパターンもあったりして。
その辺りの「ファン同士」について、皆さんはどのように考えていますか?
▶ iamSHUM
ファン同士のコミュニティで良い点は、例えば、YouTubeとかで生配信をしている時に、僕がカメラを意識していない時とかに、ファン同士で話してる、みたいな。YouTubeの生配信を見て、それがきっかけでファンになったという方もいらっしゃって。そこで友達になったり、そこでコミュニケーションをすることが楽しい方もいらっしゃったりするので、すごく良かったな、と思います。
逆に、デメリットではないですけど、ファンの方もヒトなので、中には派閥があったりするんですよね。それについては、みんなに楽しんでいただけるように、こっちでそのコミュニティを上手くまとめて...みたいなのはありますね。
▶ 菅田
僕らは、ライブでは「初めて来た人ー?」と聞いて、手を上げていただいて、全員で拍手で迎えてあげるっていうのをやっていたりとか、ライブ中の企画でクイズを出して、挙手制にしたら、ファン同士がディスカッションしあってたり。ファン同士が揉めるっていうのは、まだ僕らにはないのかな、と思います。今後もっと大きくなっていけば、出てくるのかもしれないですけど。
でも、特典会とかでファンの名前と顔を覚えていじったり、コミュニケーションをとっている中で、ファンの方の差が無いように接する、ということは気をつけていますね。
▶ 山崎
僕のファンで言うと、逆に友達を連れてくるって言うのがあんまりなくて、ライブにも1人で来るっていう方が多くてファンの人が孤立してるんですよね。年齢層的にもSNSをやっていない方も多くて。なので今のところはアクシデントは起きていないですね。逆にファン同士のコミュニケーションももっとして欲しいな、と思ってます(笑)
座談会の終わりには、ほかにも、ファンクラブ運営に関して気になっていることについて質疑応答が飛び交った。最後には、司会が、Bitfanの最近の主なアップデート情報(下記参照)や、カスタマーサクセス体制の強化、オウンドメディア「Be independent!」についての紹介をして、セッションを締め括った。
■ Bitfanの最近の主なアップデート
□ サイトカラー機能の拡張
□ グループチャット
□ Discord連携
□ デジタルコンテンツ販売
□ スケジュール機能アップデート
□ メッセージ機能
□ 月額の価格テーブル拡大
第二部の全容は、下記のアーカイブ映像よりご覧いただけます。
⇒第一部イベントレポートはこちらからご覧ください。
■ Moderator
山田えつこ
経営企画室 広報・オーナーサクセス担当
株式会社SKIYAKI Corporate Site
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