【Pick Up Owner #7】HAND DRIP|ファンからもらったたくさんの愛を返していけるようにー『ファンファースト』な4人組

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2021/11/26 18:00

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3人の歌声と1つのギターが混ざりあう、唯一無二のエモさ溢れるサウンドが持ち味の4人組グループ、HAND DRIP。2020年にリリースされた「言えない」はYouTube再生回数160万回を突破するなど、まだ活動開始から3年という短さでありながらも、楽曲のクオリティの高さやライブでの息の合ったパフォーマンスが際立つアーティストだ。


今回のインタビューでは、今の姿からは想像できないような結成初期のエピソードやコロナ禍での「言えない」制作秘話、さらには「ドリッパー」と呼ぶファンへの向き合い方などを、最年少でありながらリーダーを務めるヴォーカリスト・菅田好貴に訊いた。


HAND DRIP official fanclub フレンドコーヒー – Bitfan



■音楽に対して真剣に向き合っていたからこそ、ぶつかり合うこともあった

ーーーHAND DRIPさんは「3ヴォーカル、1ギター」という特徴的な編成の4人組です。まずは、グループとメンバーそれぞれの紹介をお願いします。


3人のヴォーカルと1人のギターで活動している関西出身の4人組、HAND DRIPと申します!


僕は最年少なんですがリーダーを務めさせていただいております、菅田好貴です。楽曲制作担当として、歌とギターとピアノに加えて、最近ちょっとDTM(編集部注:PCを利用しての音楽制作のこと)も始めました。


ラップ担当なのがhunchくん。hunchくんは最年長なのに一番若く見られます。パワフルボイス担当は岡田大毅。アフロヘアーが目印の、だいちゃんです。最後にギター担当の堀次一輝…こいつは本当にいい意味でバカというか(笑)ただ、ギターを弾けば間違いなくナンバーワン!そんな個性強めな4人組です。


ーーー4つの個性がステージや楽曲では1つにまとまるのがなんとも素敵です。グループ結成は2018年の2月ということですが、もとは皆さんはそれぞれソロ活動をされていたんですよね。


ヴォーカルの3人とも、もともとはソロシンガーとして活動していました。ギターの一輝はそれぞれにサポートとして参加してくれていたという感じで。イベントで会うことが多くて…例えばhunchくん主催のイベントに、僕とだいちゃんが呼ばれるとか。逆もあるし、お客さんとして見に行っていたことも多くて。そういうのを重ねていくうちに仲良くなったという形です。


当時は路上ライブもよくしていたのですが、ある日ふと「4人で一緒にライブやってみようか」となったんですよね。互いにどんな曲をやるかとかは全部わかっていたので、もう練習もリハもなしで、一発で目で合わせる即興ライブです。ファンの方がその時の映像を撮ってネットにアップしてくれていたのを見た音楽関係者の方から、「4人でやってみないか」とお声がけいただいたのがグループ結成のきっかけです。


ーーー「グループとしてやってみないか」と言われた時、どう感じましたか?


直感的には「嬉しいなあ!」と。やっぱりなかなか目に留めてもらえないというか、音楽活動にも葛藤があったタイミングだったので、最初はすごくテンションも上がったんですが。


冷静になると「いや無理やろ」と。それぞれソロ志望が強い4人だったので、「集団行動、できないな…」って。でも、そこですぐには諦めずに何度も話し合いました。自分たちの未来というものをしっかり考えていくうちに、このチャンスを掴んでみようと決めたんです。


とはいえ、最初の1年くらいかな…グループの空気感は結構ピリついていたというか、緊張感がありました。「俺がいい曲を作るんだ」「俺がライブを引っ張るんだ」とみんなが気負い過ぎていたんですよね。僕は最年少だったのもあって、先輩にぶつかっていけるだろうかという不安も大きかったです。


ーーー今の姿からだと、ちょっと想像がつかないですね。


当時はもう、許せないことが多くて多くて!(笑)ツアーでの旅先で一緒の部屋に泊まったりすると生活感覚からして違うじゃないですか、誰か起こしてくれるだろうと思ったらみんな寝てたり(笑)


本当にその頃の僕は「もう辞める!」とメンバーに泣いて訴えるくらい悩んでいたんです。それでも続けられたのは、周りの先輩方だったり仲間に話を聞いてもらえて、「ここで逃げたら、この先何をやってもうまくいかない」と思えたから。周囲の温かい支えがあったからこそ、今の僕があります。


今でも忘れられないのは、鹿児島のホテルでだいちゃんと言い合いのケンカになったことです。僕の作った曲に対して彼がちょっと思うことがあったというのを、直接ではなく間接的に聞いてしまったんですね…。


でも、次の日のライブの前にはどちらからともなく「昨日はごめんな」と。それだけ、音楽に対して真剣に向き合っていたってことだと思います。


ーーーそんな日々を乗り越えながらアーティストとして活動をしていく中で、菅田さんにとって一番のモチベーションになるのは何をしている時ですか?


僕はやっぱり、曲作りです。曲の土台がある程度できたらメンバーに聞いてもらうんですけど、そこで「この曲めっちゃいいやん!」「これ売れるな!」て言ってもらえた時はすごく嬉しくて、モチベーションになっています。


あとはもちろん、ライブ。ヴォーカル3人は歌うことが好きだし、ギターの一輝はギターを弾くことが好き。だから、まだピリついた雰囲気が残っていた期間でも、ライブ中は「メンバーのことが大好きだ」って心から思えたんです。




■支えてくれる人の気持ちに応えられないまま、終わらせたくはなかった

ーーー逆に、グループとして一番大変だったこと、苦しかったことは何ですか?


こればっかりはコロナ禍ですね。本気で解散するしかないかもしれないって話も出ました。僕らの周りのアーティストさんたちも解散だ、活動休止だっていうのが増えていたので…その流れに飲み込まれてしまいそうで。それが一番キツかったです。


ライブはほとんどできないし、メンバーで集まることすらもできない。「何をしてるんだろう」「どうしたらいいんだろう」と悩むばかりで、やらないといけないことはわかっていても、どうやってモチベーションを高めていけばいいのかを見失っていました。


どう進めばいいかわからない状況でも、とにかくメンバー4人だけは強くあろうということだけは思っていたので、直接集まることはできなくてもZOOMでは顔を合わせて、今それぞれがどういう状態か、どんなメンタルでいるかの確認はずっとしていました。


けど、この事態は僕らだけが苦しいんじゃないから。支えてくれる事務所のスタッフ、応援してくれているファン、みんなの思いがあってHAND DRIPができているので、その気持ちに応えられないまま終わらせるわけにはいかなかったんです。


ーーーそんな極限状態とも言えるコロナ禍で制作された楽曲「言えない」は、YouTube再生回数160万回を超えるスマッシュヒットとなりました。


コロナ禍でもがき苦しんでいるうちに、なかなか曲も書けなくなってしまったんです。こんな世の中に何を発信したらいいのかわからなくて。でも4人で話し合っていくうちに、やっと「もう一回、意志をひとつに固めて頑張ってみよう」と思えるようになった。


そこで僕が「言えない」のメロディーを作って、メンバーに聞いてもらったんです。まだ作り込んだものではなくて、ボイスメモでぱっと録音したものでした。そしたら「いいじゃん!」「これ、出してみよう!」となり、hunchくんがフルコーラスを2日くらいですぐに書き上げてくれました。


実はそのあと、ずっと一緒に音楽制作をしていただいていたプロデューサーさんからは「歌詞を全部差し替えたほうがいいのでは」という意見があって。だけど僕らメンバーはどうしても今の歌詞のまま…このコロナ禍で、メンバーが改めて一丸となって作った曲を届けたくて、無理を聞いてもらったんです。


どちらが正解だったとかではなく、4人が強い意志を持って作り上げた作品がこうして評価されたことで、見失っていたモチベーションを取り戻せましたし、自信にもなりました。ありがたいことに今、「言えない」は161万回再生(編集部注:取材は10月中旬に実施)していただいています。


ーーー「言えない」のYouTubeのコメントを見ると、『有線でかかっていたのを耳にしたのをきっかけに探し当てた』という方も多いですよね。


僕はまだ街で流れているのを聞けていないんですよ!「ほんまにファミリーマートでかかってるの!?」「カラオケでも流れてんの!?」って(笑)コメントでは結構そう言っていただけるのですが、まさかここまで多くの方に届いているとは…びっくりです。


ファンの方へはもう信頼があるというか、僕らの想いを乗せた曲なら喜んでいただけるであろうという自信があるので、不安はないんです。でも、今まで僕らを知らなかった方に「はまっちゃう」「癖になる」と言っていただいているのを見ていくうちに、だんだん「本当にちゃんと届いているんだな」って実感もジワジワと湧いてきました。



■グループ命名のきっかけとなったのは“星乃珈琲店”

ーーーところでバンド名が「HAND DRIP」、ファンクラブの名前は「フレンドコーヒー」、ファンの方は「ドリッパー」と、コーヒーに関連したネーミングが多いのには理由があるんでしょうか?


HAND DRIPというグループ名になったのには2つ理由があって。まず、最初に音楽関係者の方に4人で集まってくれと言われた場所が、大阪の難波にある星乃珈琲店だったんです。そこでグループ名を考えていた時に、壁に書いてあったのが「HAND DRIP COFFEE」!(笑)


見た瞬間、「あっこれええな!」と。グループ名に「ラ行」が入ってたら売れるみたいなジンクスも気にしていたので、すぐに決まりました。ただ、これだとちょっと理由が浅すぎるんじゃないかとなり…僕ら4人がコーヒー豆で、その個性をブレンドするということで「HAND DRIP」だというのを後付けでつけました(笑)


その星乃珈琲店を今、ファンの方がHAND DRIPの聖地みたいにしてくれているんですよ!大阪でのライブの前に、僕らが使っていた同じ席でランチをしてから来てくれるんです。嬉しいですよね。


ーーー聖地!いい流れですね。そこから「フレンドコーヒー」に繋がると。


HAND DRIPって名前でやっているからにはファンクラブ名もコーヒーにかけたいと思ったので、「ブレンドコーヒー」をもじりました。ファンは友達だし、仲間。なら、ブレンドコーヒーから濁点をとって、フレンドにしようかと。


僕ら、結構直感で決めていることが多いんですよね。そこの感覚が4人とも合うので、「フレンドコーヒーええやん!略してフレコーや!」って盛り上がったらそのまま決まっちゃうんです。


まあ、初めて僕らのことを知ってくれた方からしたら、「HAND DRIP」ってグループなのにどこにもコーヒー要素がなかったらそれこそ「なんやねん!」ってなりますよね(笑)そういうことも考えて、グッズのデザインとかも「コーヒー」に寄せていくというのは意識してやっています。



■僕らは今後もずっとファンファースト

ーーー2020年に開設された「フレンドコーヒー」ですが、ラジオやブログ、限定ムービーなどコンテンツが盛りだくさんです。更新頻度もかなり高めですが、大変ではないですか?


なにしろソロで活動していた時は4人ともかなり燻っていたので、自分たちのファンクラブというものにすごく憧れがあったんです。何よりファンのみなさんから大事なお金を払っていただいているわけで、開設した以上はコンテンツを頑張ろうというスタンスは変わりません。


ファンのみなさんに見ていただいている、楽しんでいただけていると思えば全然コンテンツの更新なんて苦じゃないというか。週に一回やっているHANDRI RADIOなんて特に…僕らラジオがもともと好きで喋ることも大好きなので、むしろもっとやらせてほしい!どんどん質問とか送ってくれ!というマインドで、楽しくやれています!


ーーー「フレンドコーヒー」でイチ押しなコンテンツはありますか?


メンバー4人それぞれが、毎週個人で動画を撮ってそれをアップするという「MEMBER’S MOVIE」ですね。やっぱりお金を月額でいただいているコンテンツなので、誰でも見れるSNSやYouTubeでは出ない、もっとオフな裏側を見せたいんです。


僕だと、曲の制作風景をアップしたり、おすすめの店に行ったりとかっていうのが多いかな。僕自身がファンとして入っていたアーティストさんのファンクラブで、そういった制作の裏側だとかオフの部分だとかが掲載されているのをずっとワクワクしながら見ていたので、自分たちのファンクラブでも同じことをやってみたくて。


ーーーファンクラブ開設後、ファンとの関係性でこれまでと変わったことはありますか?


確実に距離が近くなりました。ファンクラブを始める前はまだ、名前がわからない方もいたんです。でも、今フレンドコーヒーに入会してくれている方のことは全員覚えていますし、認識できていますよ!


ファンクラブ先行でチケットを取ってくれることで、ライブへの熱とか期待もダイレクトに感じられるんですよね。なのですごくやってよかったなと。僕らは今後もずっとファンファーストで、しっかりファンの方の熱に応えていきたいと思っています。


ーーー今後、ドリッパーのみなさんとやってみたいことは何ですか?


フレンドコーヒーでは、スケジュール管理みたいなコンテンツを作りたいですね。今だとInstagramのストーリーでラジオ出演の時間とかを載せたりしているんですが、それをもっとまとめて共有できるところがあったらなと。hunch画伯特製の壁紙を配信したり…僕らのアーティスト写真を使ったカレンダーとかも。もっともっとコンテンツを増やしていくつもりです。


あとは、僕らが結成3年目の時に掲げた五箇条がありまして、そのひとつに「ドリッパーのみんなとバーベキューをする」というのがあるんです。予定まで組んでいたんですけど、そのタイミングでコロナが流行り始めて、なくなってしまったんです…。


その時から応援していただいているドリッパーさん方からは「いつやるの?」「早くやろうよ!」という声を今もかけていただくので、これはどうにかして実現させたいなと。僕らはギター一本あればいつでもどこでも歌えますから、その時はめちゃくちゃいっぱい歌ってやろうかなと思ってます!



■2023年には大阪城ホールに

ーーーアーティスト・HAND DRIPとしての目標を教えてください!


「2023年に大阪城ホールに立つ」というのをずっと目標にしています。同じ事務所の先輩であるベリーグッドマンさんが大阪城ホールに立った瞬間を目の当たりにして、その背中を追いかけたいと思ったんです。口に出すことでの言霊はあると思っているので、こうして掲げて活動しています。


ただ、僕らはさっきも言ったようにギター一本あればどこでもライブができます。むしろ、ギター一本と僕らの歌だけの時の迫力をもっともっと知っていただきたいので、こっちからも47都道府県、全国に僕らのライブを届けに行きたいです。


ーーーコロナ禍のすごく苦しい時期を乗り越えてまた大きくなったHAND DRIPのこれからの活動が本当に楽しみです。最後に、ドリッパーのみなさんへメッセージをお願いします!


これはいつも言っているんですが、ドリッパーのみなさんには愛をたくさんいただいているので、僕らからももっと返せるよう頑張っていきます。引き続きHAND DRIPの音楽をずっと追いかけてきてください!


10月26日に配信リリースしたニューシングル「夜空」もチェックしてくださいね!大阪、名古屋、東京、福岡をまわるアコドリスペシャルツアーも決定しています。原点回帰というか、ギターと歌だけでどこまでできるかという内容のツアーです。僕ら4人、今からワクワクしていますので、ぜひそちらのほうも遊びに来ていただけたらなと思います!



HAND DRIP official fanclub フレンドコーヒー – Bitfan


■HAND DRIP/PROFILE


大阪、京都出身の3ボーカル、1ギターのボーカルユニットHAND DRIP(ハンドドリップ)


それぞれがソロ、サポートで活動して来た中、 合同でストリートライブを行なった時にセッションをしている姿を見た音楽関係者に、 「グループでやった方がいい」と声をかけられたことがきっかけで2018年2月20日に結成。

リードとバッキングの両方を兼ね揃えた、時に激しく、時に繊細に、堀次一輝が弾くギターに、

ハスキーボイスの菅田好貴、スイートボイスのhunch、パワフルボイスの岡田大毅、3人の個性豊かで唯一無二の歌声、

4つの個性をブレンドさせてドリップした音楽を日本のミュージックシーンに届ける。 たった1分、ライブを見れば彼らの良さがわかる。


====Live Information================


HAND DRIP アコドリスペシャルツアー2021


東京公演

日程:11/28(日)

会場:東京スクールオブミュージック&ダンス専門学校 9F Livespace-1 (東京都江戸川区西葛西3丁目14−8)


大阪公演

日程:12/4(土)

会場:大阪スクールオブミュージック専門学校 2F Livespace-1 (大阪府大阪市西区新町1丁目18−22)


名古屋公演

日程:12/5(日)

会場:名古屋スクールオブミュージック&ダンス専門学校 8F イベントホール (愛知県名古屋市中区栄3丁目19−15)


福岡公演

日程:12/12(日)

会場:福岡スクールオブミュージック&ダンス専門学校 1F イベントホール (福岡県福岡市博多区石城町21−2)


開場:ミルクコーヒー(1部)14:30 / ブラックコーヒー(2部)17:30

開演:ミルクコーヒー(1部)15:00 / ブラックコーヒー(2部)18:00

チケット:

FC VIP12,000円(最前列席確約、VIP限定Tシャツ付き※サイズはS,M,L,XL,XXL、アフターミニライブ※終演後に実施) 

FC 先行4,000円 ※一般チケットより500円お得!!

一般4,500円


詳細はこちら→ https://handdrip.jp/contents/464349


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