【Pick Up Owner #1】 iamSHUM | 死ぬまで音楽をやる。だから、ファンにもずっと応援してほしい-“ファミリー”と描くこれからの未来

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2021/09/10 18:00

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自らの楽曲の作詞や作曲に留まらず、トラックメイキングやミックス・マスタリング、さらにはMVの映像監督や脚本までも手掛ける、まさに”independent”なアーティスト、iamSHUM。

自身がレーベルヘッドを務める「CLMX Records」において多彩な音楽活動を展開する傍ら、ファンクラブ「CLMX FAMILY」では毎日動画を更新、さらには四コマ漫画やラジオ配信など、常にファンと向き合う真摯な姿勢と距離の近さが非常に魅力的なアーティストだ。

 

今回のインタビューでは、そんな彼のこれまでの軌跡から未来に描く目標、自らのサウンドへのこだわり、そして「家族のような存在」と語るファンへの熱い想いを訊いた。

 

 

iamSHUM ファンクラブ “CLMX FAMILY” – Bitfan →

 

 

 

 

 

■「0」からものを作るのが好きな子どもだった

 

ーーーSHUMさんは地元の沖縄県で音楽活動のキャリアを開始し、2014年にはEDMシンガーデュオ「FUTURE BOYZ」としてavexからメジャーデビュー。その後2018年からはご自身のレーベル「CLMX Records」にてインディペンデントに活動されていますが、まずは音楽活動の原点とも言える、沖縄にいらっしゃった頃のお話を伺わせてください。

 

沖縄には20代前半までずっと住んでいました。東京に出てきたのは23か、24の時かな。意外と遅いんです。もともと父が音楽関係の仕事をしていたので、ありがたいことに家にスタジオ環境があった。そこで音楽を作り始めました。

 

昔から「ものを作る」のが好きでしたね。「1」から作るのではなく、「0」から「1」を作りたいタイプ。絵を描くのも好きだったから、小学生の頃の夢は音楽をやることではなくて、漫画家だったんです。1999年に観た「マトリックス」という映画がもう衝撃的で…あの、キアヌ・リーブスの動きを真似したい!という意味ではなく(笑)。

 

ーーーマトリックスと言えば有名な、キアヌ演じる天才ハッカーのネオがのけぞって弾丸を避けるシーンですよね(笑)当時みんな真似していたような気がします。

 

あの映像を見て、映画監督になりたい、いつかあんな映画を作ってみたい、と感じるような子どもでした。

 

ーーー俳優ではなく、作り手に興味を持ったと。

 

そこから映像制作にも興味を持ち始めたので、中学や高校でバンドを組んで音楽活動をしながらも、映像関係のお仕事もやらせていただいていました。

 

■L.A.でのターニングポイント

ーーーそこから東京に移られて、avexよりFUTURE BOYZとしてメジャーデビューをされました。

 

東京に来てからは様々なクリエイターの方と出会えたのが何よりの刺激でした。その中でFUTURE BOYZの1stアルバム制作のためにL.A.に連れて行ってもらったんです。海外の有名なプロデューサーさんと曲を作らせていただくとなった時に、衝撃を受けた出来事があって。

 

日本の楽曲は良くも悪くも、音圧が薄いものが多い。「なぜ日本の楽曲と比べて、海外の楽曲はずっと音圧が太くてサウンドに広がりがあるのか」がずっと疑問だったんです。その違いを実際に目の当たりにして、彼のサウンドメイクの方法が、今まで自分が学んでいたミックスやマスタリングとは根本的に違うことに気付きました。

 

 

自分でも今まで色々と勉強をしてきたつもりだったのに、全てがひっくり返されたような感覚になりました。そこからはもう、一から修行です(笑)機材のことから細かいことまでなんでも聞いてはメモしまくって。一か月くらいはそうやってL.A.にいて、帰国後に改めて制作を再開した時に、今まで見えなかった部分が見えた気がしたんです。どうしても出せなかった理想の音が自分で出せるようになった。自信もついたし、これをきっかけにしてマスタリングまで全て自分一人で制作するようになりました。

 

ーーーやはり、作品に対してはご自身で細部までこだわっていきたいという気持ちが強いのでしょうか。

 

作品に対しては「こういう形にしたい」という目標があります。そこに少しでも近付けたいし、そうでなければ出したくはない。自分ではこだわっているつもりはなく、その作品を100%のものにしたい、それだけなんです。

 

avexにいた時はチームに色々な担当の方がいて…マネージャー、ミックス、マスタリング、映像。例えば自分が一曲作りました、と持っていっても、ミーティングを一つ通過するたびに誰かのフィルターがかかっていく。もちろんそれも悪いことばかりではないのですが、ゴールにたどり着いた頃には最初に自分が表現したかったことが20%も入っていなかったりしました。

 

そこで、グループでの活動と並行して始めたソロ活動はあえてチームではなく、僕がやりたいようにやらせてほしい、作詞作曲、編曲、ミックス、マスタリング、映像制作も全部自分でやります、という形をとりました。自分ができる範囲は自分でやってみよう!と始めたら、ほぼやることになってしまったのですが(笑)avexに所属しながらも、とても自由にやらせていただけました。

 

 

ただちょうどその時、自分のレーベルを作りたいと考えていた時期でもあって。独立して、自分がやりたいことを100%表現できる環境を作ってみたくなったんです。

 


 

■「自分を100%表現したい」メジャーからインディーズへ

ーーーあえて「0」からのインディペンデントな活動を選ばれたわけですね。作品をより理想に近付けたいという熱量はまさに「クリエイター」です。

 

沖縄にいた頃は、とにかくメジャーデビューをしたい!という願望がありました。ですが今もう一度メジャーに戻りたいかと言ったら、このままがいいなと思っています。インディーズのほうが動きやすいタイプなのかな。メジャーに合う人もいれば、インディーズが合う人もいます。自分はインディーズの方が合っていると改めて理解できたので、avexでのメジャーデビューはとても貴重な経験となりました。その経験があってこそ、こうしてインディペンデントに活動できているわけですから。

 

 

今は小さい頃からやりたかったことができるようになったので、制作している時が楽しくて楽しくて。一人で曲作りからレコーディングからMV作り、宣伝まで全部やっているので当然時間に余裕はないんですけど…本当に一度もそれが苦になったことがないんです。完成した瞬間の喜びを知っているから。作品ができて、リリースして、それにファンが反応してくれる。自分はそれだけでよかったんだなと思えるようになりました。

 

■目標は口に出さないと叶わない

ーーーメジャーデビューを経て、インディーズの場へ。独立する時に思い描いた今後のビジョンはありましたか?

 

世間が言う「成功」って、知名度があればいいのか、テレビに出ていればいいのか、色々な「成功」がありますよね。その中で自分が求めている「成功」ってなんなんだろうと考えていた時に、たまたま…日本武道館か、東京ドームだったか、大きな会場の前を通ったら、ちょうどライブをしていたんです。会場の前にファンの方がたくさんいて。申し訳ないことに僕は全然知らないヴィジュアル系バンドだったんですが、これこそが「勝ち」だと思った。知名度やCDの売り上げのような一般的な基準にはまらず、自分のやりたい音楽をやって、こんなにもファンがいる。

 

僕も大きな会場でライブをしたいという目標はずっとあったものの、現実としてとらえられてはいませんでした。いつかできたらいいな、くらいで。「自分が武道館やドームを埋められるアーティストになるにはどうしたらいいか」というのをハッキリと考えるようになったのはその時がきっかけです。当時は2018年だったので、独立から8年後の2026年にあのステージに立つには、と逆算を始めました。「CLMX Records」のレーベルヘッドとして、自分がその規模の会場を埋められるアーティストになるのが今の目標です。

 

ーーーいつかは武道館、という夢を掲げるアーティストは多くても、明確に何年後という期限を決めてそこまでのステップを逆算している方は珍しいと思います。今から5年後の大舞台、とても楽しみです!その時は絶対に見に行きますね。

 

ありがとうございます(笑)目標はこうやって口に出さないと叶わないと思っています。どうせできないよ、って反応を返されることももちろんありますが、ずっと溜めていたら何も始まらない。口に出すことで、自分も応援したいと言ってくれる人がいる。その積み重ねですね。

 

 

■iamSHUMをずっと楽しんでもらいたい

ーーー音楽活動の他に今後やってみたいことや、長期的な夢はありますか?

 

それは…ありますね。やっぱり、漫画です(笑)50歳になる前くらいに連載を持ちたいんです。5年後に大きい会場でライブをしてから、10年後には東京と沖縄に事務所やスタジオを構えて、行き来できる環境にしたいなと思っていて。そうしたら、小学生の頃の夢だった漫画を描きたい(笑)

 

音楽活動をしつつ漫画を描いて、その漫画をアニメーションにして、主題歌を自分で作る。山下達郎さんや桑田佳祐さんのように、年齢を重ねてもずっと音楽をしていくつもりです。

 

ーーー「CLMX FAMILY」で連載されていた「マックスくん」シリーズはその布石だった…!?マックスくんはアニメシリーズに進化し、それもSHUMさんが手掛けられているんですよね。

 

マックスくんは元はレーベルのキャラクターが欲しくてデザインしたものです。この子に物語を作りたい、ファンの人たちにも愛されるキャラクターになって欲しいと思ったので、僕の姉に四コマ漫画として描いてもらいました。

 

もっとマックスくんにキャラクターとしての広がりを持たせたいと考えていたタイミングで、ちょうどNetflixやHuluのような動画配信のストリーミングサービスが急成長してきたんです。そうしたら…自分の作品をNetflixに入れたいなと思い始めてしまって(笑)

 

なので実はマックスくんのアニメを始めたのは、自分のアニメをNetflixに入れたいというところからなんです。これも今、5年計画を考えています。5年以内に200話まで作って、それをストリーミングサービスに入れたい。もちろんNetflixに留まらず、新しいサービスが生まれたらそっちでもいい。それぐらいの作品をこの5年間で作りたいと思っています。

 

 

ーーー先ほどの、「8年後に大きな会場を埋める」という目標と通じるところがあります。その場限りの思い付きではなく、とても堅実というか、戦略的に目標を見据えていられると感じました。

 

自分の曲を主題歌にしているので、アニメを楽しみつつ曲も聞いてくれたらいいですよね。その月にリリースした新曲をエンディング曲にしたりしていますから。

 

マックスくんはあえてキッズチャンネルに出したいと思って作っています。小さいころに見た「ドラえもん」や「クレヨンしんちゃん」って、大人になってもずっと気になるというか…例えば、いいグッズあったら欲しいな、となりますよね。僕は15年前から音楽活動をしていますが、その当時からずっと応援してくれているファンがいるんです。そんな風に、ずっと愛してくれているファンを大事にしたいし、もっと増やしていきたいと思っていて。マックスくんのアニメから入った子がiamSHUMを知ってくれて、そこから息の長いファンになってもらえたら嬉しいです。

 

■ファンは「ファミリー」

iamSHUM ファンクラブ “CLMX FAMILY”

 

ーーーファンとの繋がりをとても大事にされているSHUMさんらしいエピソードだなと思いました。「CLMX FAMILY」では毎日のように動画を投稿されたりしていますが、SHUMさんにとってファンとはどのような存在ですか?

 

名前の通り、「ファミリー」というのが一番近いかもしれません。僕は死ぬまで音楽をやると宣言しているので、ファンの子にも死ぬまで応援してねって言っているんです(笑)みんなの生活の一部になりたい。ファンのみんながどこで仕事をしていても、学校に行っていても、一日一回は好きなアーティストのことを考えてもらうというのを目指しています。

 

そのためには、毎日アーティストが発信するネタがあったほうがいいですよね。今日はSHUMが動画でこう言っていたとか、新しいグッズが出たとか、ライブ映像がアップされたとか。どんどん展開がある人って、次にどうなるのか気になって毎日つい見ちゃうじゃないですか。そこを大事にしたくて、毎日しっかり投稿を続けていますね。

 

「CLMX FAMILY」を始めて、ファンのみんな一人一人をより明確に見れるようになりました。この人をもっと元気にしよう、ハッピーにしよう、20年、30年と聴いてもらえる曲を作ろう、と気持ちを高め続けられることが、音楽活動を続けるモチベーションにもなっているんです。流行りの曲ではなくても、人を動かす力があるような曲を作りたい。そう思えるようになりました。

 

ーーーそもそも、なぜファンクラブを開設しようと思われたのでしょうか。

 

avexに所属していた頃からファンクラブ…つまり自分たちの「村」を作りたかったんです。90年代にはCDが何枚売れたとか、ヒット曲を作りましたとか、テレビに出ましたとか。そういう売れる基準みたいなものがありましたけど、もうそういう時代ではない。自分のファンという「村」を持っていることが強みになるとずっと思っていましたが、なかなかうまく進められていませんでした。

 

独立して自分のレーベルを立ち上げて、とうとう「村」を作ろうと色々なサービスを比較していった中で、Bitfanが一番操作や画面がわかりやすかったので使わせていただきました。でも、毎日投稿を始めたのは実は去年の冬から。コロナ禍が始まってからなんです。

 

世の中がこれから先どうなるかわからない中で、ファンのみんなまで暗く落ち込んでしまわないよう、毎日何か楽しいことがしたいなと思って始めたんですよ。マックスくんの四コマ漫画の連載もその時期からです。その環境をいただけたのはBitfanがあったから。感謝しています。

 

ーーー「CLMX FAMILY」次の展開も非常に楽しみです。

 

コロナ禍が明けたら、ファンミーティングなどもBitfanを通してやってみたいですね。今は直接対面できるイベントにはまだシビアな時期なので、みんなが安心して来られるようになったらぜひ実現させたいと思っています。ファンクラブは楽しい場所にしたいですから、毎日の投稿も引き続き大事にしていきます。

 

 

iamSHUM ファンクラブ “CLMX FAMILY” – Bitfan →

 

 

 

 

 

■ iamSHUM(アイアムシュン)/PROFILE

 

1989年2月8日生まれ

ボーカリスト、作詞、作曲、サウンドプロデューサー、映像ディレクター、アニメーター

 

作詞作曲、トラック制作からマスタリングまで全て自身で手がける日本を代表する音楽プロデューサー。

倖田來未、Kis-My-Ft2、SEAMO、RADIO FISH、 lol (エルオーエル)など、多数のアーティストにも楽曲提供。

 

地元沖縄の至極の名曲をトロピカルハウスに大胆にアレンジしたアルバム「Okinawan Tropical House 1 & 2」が話題になり、iTunesダンスチャート3位にランクイン。

2017年ウルトラマンシリーズの「ウルトラマンオーブ THE ORIGIN SAGA」の主題歌を担当。

2017年夏の期間、ユニバーサルスタジオジャパンのパーク内で開催された大型フェス”ハチャメチャサマーナイトパーティー”に41日間出演。

2018年4月より、自身がレーベルヘッドとなり新レーベル「CLMX Records クライマックスレコーズ」を設立。「ULTRA KOREA17」「ULTRA JAPAN18」に出演。

「ユニバーサルスタジオジャパン・カウントダウンパーティー」にも4年連続出演。

リリースするシングル曲がiTunes Chartで5作品連続1位を獲得し、2019年4月待望のフルアルバム「I AM THE BEST」を配信。iTunesダンスチャート初登場1位を1週間記録した!

2021年からは自社でアニメーション制作もスタートさせ、自身の制作したアニメをYouTubeで公開中!

そして2021年6月23日には待望の2nd Album「Next Level(s)」を配信!7月21日にはCD盤を販売予定!

 

Official Site:http://iamshum.com/

Official Twitter:https://twitter.com/iamSHUM

Official Instagram:https://www.instagram.com/iamshum_clmx/

 

iamSHUM / アイアムシュン ~Music Channel~:https://www.youtube.com/channel/UCier45f5l9zyGJLH22JlBIQ

Apple Music:https://music.apple.com/jp/album/1358957281?app=itunes

SoundCloud:https://soundcloud.com/iam-shum

 

iamSHUM ファンクラブ “CLMX FAMILY”:https://iamshum.bitfan.id/

 

===Release Information=========================

タイトル : NEXT LEVEL(S)

配信日 : 2021年6月23日(水)

¥2400(税込)

全20曲入り

 

CD販売日 : 2021年7月21日(水)

¥5500(税込)

全18曲入り

写真集ブックレット付き

 

iamSHUM 待望の2nd Album「Next Level (s)」

♫現在配信中 Available on Here⬇️⬇️⬇️

■iTunes Store : https://itunes.apple.com/jp/album/next-level-s/1572224826?app=itunes

■Apple Music : https://music.apple.com/jp/album/1572224826

■Spotify : https://open.spotify.com/album/3J2vDGxdu5Ar7PnxKcS7gt

■and More : https://linkco.re/1U3bgtuh

■iamSHUM / Next level(s)【サイン付きCD販売サイト】

https://clmxgoods.thebase.in/

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