【Pick Up Owner #30】アンチテーゼ|意地でも日本武道館に立ってやるー異色の完全自己プロデュースアイドル
2022年7月のデビュー以来一貫して「完全自己プロデュース」という形式を貫く異色のアイドル・アンチテーゼ。「反逆者」というコンセプトのもと、ビジュアルからパフォーマンスのすべてをメンバー兼プロデューサーである新菜まこが統括し、確固たる立ち位置を築きつつある。
アニソン歌手としても活動していた新菜まこが「アンチテーゼ」に辿り着くまでの道のりや「家族のように思っている」というメンバーへの想い、そして自らの活動の到達点と掲げる日本武道館への情熱などに迫った、一時間を超えるインタビューを余すところなく掲載する。
- ショップ店員、読者モデル、アニソン歌手、そしてアイドル
- コンセプトは「反逆者」
- 二つの約束
- 結婚資金でMV制作
- アンチテーゼとして武道館に立つためなら全てを捧げる
- アニメのタイアップを取りたい
- ファンクラブでやってほしいこと募集中
- ファンに悲しい思いはさせたくない
■ショップ店員、読者モデル、アニソン歌手、そしてアイドル
ーーー それではまず、自己紹介をお願いします!
アンチテーゼという3人グループで活動しています。ジャンルは…アニソンっぽいのかな?アニソンっぽくもある、ロック系グループです!
私、新菜まこ(にいな まこ)が紫色担当メンバー兼、運営、プロデューサーもしています。あとは、緑色担当の七々瀬リタ(ななせ りた)、青色担当の柊あお(ひいらぎ あお)の3人で活動しています。
新菜 まこ (にいな まこ)
ーーー 本日はよろしくお願いします。新菜さんはアンチテーゼを立ち上げる前にはアニソンシンガーとしてアニメ『幼女戦記』のエンディングテーマ「戦線のリアリズム」を歌唱されています。まずは、なぜそこに至ったかを伺えればと思います。
もともとは全然違う活動をしていました。ずっと歌手になりたいとは思っていたんですが、アルバイトでショップ店員をしていたのをきっかけに事務所に所属して、青文字系雑誌(※)の読者モデルをしていたんです。
ただ、どうしてもモデルがメインの活動になってしまったので、これじゃないなと。Twitterで「歌が歌いたいから、モデルも事務所も辞めます」って宣言したのをたまたま目にした関係者の方が、アニソンのオーディションを紹介してくださったんです。
アーティストとしての経歴は何もなかったんですけど、応募した結果一発合格。歌手としての活動を始めたのはそこからです。
(※「青文字系雑誌」:コンサバファッションを主とする「赤文字系」に対し、個性的でカジュアル寄りのファッションを取り上げている女性ファッション誌のこと)
ーーー 下積みも何もなしの一発実力勝負で合格、というのはすごいシンデレラストーリーですね。モデルになる前から歌手になりたかった、ということですが、歌を志したきっかけはなんですか。もしかして音楽一家だったり…?
いや、全然(笑)もうめちゃくちゃ音痴で!音痴すぎて、ピアノの先生に「この子は才能がないから音楽はやめさせたほうがいいと思います」って言われるぐらいの音痴だったんですよ。子どもに夢を見させてもくれないぐらいに(笑)本当に音楽の才能がなかった。漫画家になることが夢だったので、絵しか描いてなくて。
アニソン歌手を目指していた友達に主題歌を歌ってもらう約束までしていたんですよ。でも、色々あって…「アニソン歌手」という、その子の夢を継ぐことに決めたんです。
そのためにはまずとにかくフォロワーを増やさなきゃなと。きゃりーぱみゅぱみゅちゃんみたいな紫髪にしたり…ショップ店員が読者モデルをするっていうのが流行っていた時代なんですよね。だからモデルもやったし、そこからアニソン歌手に繋がっていったっていう。
でも、結果的にダメになっちゃったんですけど。
ーーー そこからアンチテーゼを始めるまでの経緯は。
長いですよ(笑)そのエンディングテーマを歌ったご縁で別の事務所に入ったんですけど、ちょっと色々ありまして…またやめるしかなくて、でももう何もないんですよ。楽曲の権利は全部事務所にあったから、自分が歌った曲も歌えなくなっちゃって。
そんなだから、もちろんお金も何もなしのニート状態。あの時は本当にお金がなくて、雑草食べて暮らしたりとかしてて(笑)
ーーー 雑草!?もうボンビーガールに出れちゃいませんか?
出演依頼は3回来ました(笑)そういう様子をYouTubeにアップしていたんです。お金がなくて雑草食べる動画とか、自分の歌を歌いたいのに全部歌えなくなったから!ってカバー動画をアップしていたらその再生回数が200万回を超えて。それをきっかけにソニーミュージックさんから声がかかって、所属することになりました。
そこからまずアイドルグループに入ったんですけど、そのグループも8ヶ月でメンバーが全員やめちゃって。
ーーー そこでついにアンチテーゼへと。
ですね。もうお金もないし、歌手になるって夢も大人の事情でもみくちゃ状態。自分自身がいくら頑張っても、自分とは関係ない問題でいつもいつもファンの方を悲しませては結局夢も目指せなくなることばっかりで。
読者モデル時代から考えたら、そんな期間がもう10年ぐらいになっていたんですよ。ただ同じ夢を追いかけ続けているだけなのに、事務所も何度も変わって、環境も場所も変わって。もう全部諦めるか、最後にどこかを信じて入るのか…色々な場所からお誘いはいただいたんですが、すごく迷っていました。
そうしたら、周りから「もう自分でできちゃうんじゃない?」と言われて。一人で本当にできるのか不安でしかなかったんですが、いっそもう自分でやってみようと決意して始めたのがアンチテーゼなんです。
■コンセプトは「反逆者」
ーーー かなりの紆余曲折を経てアンチテーゼというグループに辿り着いたのですね…。グループの方向性というか、テーマはその時すでに決めていたのでしょうか。
そもそも「アンチテーゼを作ろう」としたわけではないんです。まだ今後どうしようか迷っていた段階で、知り合いから(柊)あおちゃんを紹介されて。
柊 あお (ひいらぎ あお)
全然コンセプトも何も決まっていないし、グループを作るかも決め切っていなかった状態で初めて会ったんですけど、そのカフェであおちゃんに大号泣されまして(笑)うまく話が伝わっていなかったみたいで…あおちゃんはもうグループ自体が作られることは決まっていて、その面接だと思っていたみたいなんです。
本当にもう机に頭がめり込むんじゃないかってぐらいに頭を下げて、「私ここしか行くところがないんです、全てを捧げて死ぬ気で頑張ります」って大泣きでお願いされちゃって。このために大阪から東京まで出てきた当時17歳の女の子にここまで言われたら、作るかも決めてないなんて言えないじゃないですか。これはもうやるしかないなと覚悟を決めました。
そこでやっとコンセプトとか方向性を考え始めたという感じです。だから結構、あおちゃんと(七々瀬)リタから刺激を受けて決めていったという部分が多いんです。
七々瀬 リタ (ななせ りた)
ーーー グループありきで出来上がったわけではなかったんですね。
そうなんです。あおちゃんと一緒にやると決めてから、わりとすぐにリタに声をかけたんですよね。リタはフォロワー5万人近かったインスタで「殺す」って書いてアカウントBANされたような子だし、2人ともだいぶ尖ってる。ただ前向きに上を目指そう!っていう感じではなくて、絶対に見返してやりたいという悔しさをバネに頑張れるタイプです。
私も、今まで酷い扱いをしてきた大人たち…殴ったり、枕営業を強いてきたブラックな事務所の社長だったり、過去に私をいじめてきたいじめっ子たちをなんとか見返してやりたい。反骨精神が原動力になっているんです。
全員がそういう闇の部分を持っていることから、「反逆者」というコンセプトだったり、敵役というかダークヒーロー的なイメージを作り上げていきました。
あと、これは本当に偶然なんですが、グループ名を決める前にコンセプトだけ伝えて依頼していた楽曲が出来上がってみたら「アンチテーゼ」というタイトルだったんです。そうしたら同時に別の方に頼んでいた曲の歌詞にも「アンチテーゼ」というワードが入っていて。
ーーー なかなか被るような言葉じゃないですよね…!?
オーダーも何もしていないのに、本当にたまたま両方に「アンチテーゼ」が入っていたんです。意味を調べたらコンセプトにも、みんなの背景にもぴったりだなって。それで「アンチテーゼ」っていうグループ名に決めました。
■二つの約束
ーーー メンバー、運営、プロデューサーとして活動されている新菜さんですが、運営兼プレイヤーというのは様々な面で難しいことも多いかと思います。「うまくやる」秘訣はありますか。
私自身もグループに2回所属しているので、運営ってやっぱり難しいなというのは見ていてわかっていたんですよね。しかもメンバーを兼ねているなんて、さらに他のみんなからのヘイトが向きやすくなるじゃないですか。だから正直怖かったし、うまくやれるのかすごく不安でした。
アンチテーゼに入ってくる子全員に共通で言っているのは「絶対に売れるとか、絶対にあのステージに立てるっていう約束はできない。けど、そこに行くために死ぬ気で頑張ることだけは絶対に約束する」ということです。
これまでの自分の経験上、やっぱり大人って最初はめちゃめちゃいいことを言うんです。絶対にこうなれるよ、できるよって、甘い言葉を言ってくる。でも実際はなかなかそうはいかないから…本当に苦しい思いをすることになるんです。だから私はそういうことだけは絶対に言いたくなくて。
あと、もう一つ約束しているのは「聞かれたことには嘘偽りなく、絶対に全部答える」ということですね。
ーーー 簡単そうで難しいことです。
リタを誘った時の面談はすごかったですよ。人間不信すぎる子なので(笑)すごい量の質問をメモに書いてきて、かなり細かいところまで聞かれました。そこでも全部正直に答えたことで一気に信用してくれたんだと思います。どうしてもアイドルをやりたい!っていう子じゃなかったのに、その日に入ることを決めてくれて。
不信感が生まれたら終わりだと思っているので、絶対にメンバーには嘘をつかない、隠し事もしないと決めています。私はなんでも正直に話すから、みんなも疑問とか不満があったらなんでもすぐに話してほしいというのは常に言っていますね。
ーーー ある意味、運営兼メンバーだからこそ誠実な姿勢を見せられるというのは利点でもありますね。
確かにそうかも。メンバー間で愚痴とか不満が溜まりに溜まったところで「もう無理です!」って爆発して、やっと運営にぶつけたころには修正不可能、みたいなのって結構あるじゃないですか。その溜めて溜めて…っていうのをなくしたくて。ちょっとでも思うことがあるならすぐに解決したいんです。
そういう部分ではメリットですね。上に大人がいて、さらに組織があって…っていうところとは全然違いますから。メンバーでもあることで同じ目線でいられるから、話しやすいかなって。
■結婚資金でMV制作
ーーー 精神面ではメリットがある反面、「完全自己プロデュースのアイドル」というのは…単純に、忙しすぎませんか?
はい、それはもう。体が足りないです(笑)
そこは明らかにデメリットなんですよね。本当に一切大人がいないので、全部の作業が自分。グッズとか衣装、曲の発注はもちろん、ライブ会場をおさえる電話一本からして私。業者さんとの事務的な処理も全部やっています。
しかも同時にメンバーとして歌も覚えないといけないし、ダンスレッスンもあるし。会場に金庫とかグッズを詰めたキャリーバッグも運ばないといけないし!
ーーー そこに衣装とかメイク道具もあるんですもんね。
あ、もう完全に持てないんで。いつも先に衣装を着て、そのまま会場に行くんですよ私。
ーーー あの衣装で移動ですか!?
そうなんです(笑)本当に人手が足りなすぎて!ライブ終わったボロボロの状態でそのまま物販の整列呼びかけもしますし、チェキを撮るスタッフがうまく回っていないと思ったらそのまま私がチェキ持って撮ったりとかもあったりして。
なので、現状だと自分個人のプロデュースがあんまりできていないんですよ。事務作業でいっぱいいっぱいになっちゃったりするとSNSの投稿とかもどうしても減ってしまって。私のファンの方には申し訳ない…。もう一人自分がいたらなって毎日思っています。
この状態で運営してるところは多分、他にいないんじゃないかな。
確かに悩みどころではあるんですけど、なるべく大人の力は借りたくないので。
やっぱり完全自己プロデュースだからこそできることもありますからね。今度新しく出すMVは制作に300万円ぐらいかかっているんですけど。
ーーー Twitterでそのお話を拝見してびっくりしました!今時、安く済ませようとしたらいくらでもできちゃうじゃないですか。
おじいちゃんから結婚資金にって100万円もらったんですが、「やった!MV作るのにちょっと足りなそうだったけど、これでいける!」って(笑)
多分、この規模感でやっている地下アイドルさんはいないですよ。
うちは運営のお金稼ぎのためにやっているんじゃない。意地でも夢を叶えるためにこのグループを作ったし、目指すステージに行くことのためだけにお金を使いたい。逆に言えば、そういうクリエイティブのクオリティを上げるためならいくらでも使えるんですよ。
なのでアンチテーゼで出た売り上げは全部、衣装とか楽曲とか、グループとしてのクオリティを上げるために使っています。
ーーー 衣装と言えば、アー写も衣装も本当にこだわられていますよね。あれも新菜さん完全プロデュースで?
全部そうです!
とは言いつつ、メンバーファーストではやりたいので意見は絶対に聞くようにしています。いきなり「こう決めたからこれだよ!」じゃなくて、「こういうのを考えているけど、どう思う?」とは必ず聞きます。
私がもとは漫画家志望で絵を描いていましたし、どちらかというとそういうクリエイティブの方で生きていきたかったのもあって。衣装も自分で絵を描いてイメージ渡しちゃいますし、グッズも自分でできる限りのデザインはして入稿もして、グループのフライヤーとかも自分で作っちゃって、って感じなんです。
■アンチテーゼとして武道館に立つためなら全てを捧げる
ーーー 本当に新菜さんの「売れたい」と「お金を稼ぎたい」は完全に別なんですね。
私の「売れたい」は「稼ぎたい」「有名になりたい」じゃなくて、とにかくでっかいステージに立ちたいってことなんです。10年前からずっと「私は日本武道館に立つまでやめない」って言ってて。
だからやめられないんですよ!やめるためには絶対に武道館行かないといけない。死んでも行きたい。アンチテーゼで武道館に立つためなら全部を捧げる覚悟です。
ーーー 活動への一番のモチベーションはなんですか。
自分の性格上、ソロでは絶対にやっていけなくて。自分のためだと頑張れないというか、自分のことになると「まあいいか」ってなっちゃうところがあって。誰かのためじゃないと頑張れない…責任感がないと無理なタイプ。
売れるために、武道館に行くためにって頑張れるのもメンバーの存在があるからなんですよね。信じてついてきてくれるメンバーたちをでっかい武道館のステージに連れて行くんだっていう気持ちが一番のモチベーションになっていると思います。
あおちゃんとリタのことは本当にもう、自分の家族みたいに思っているので。
ーーー 本当の姉妹みたいな関係性に見えます。
そうなんです!「友達」とも違う感じ。自分の夢のために始めたことではありますが、今はもうそれだけじゃない。この2人のために頑張らなきゃと思えるようになりました。
毎日毎日大変なことばっかりなんですけど、2人のことを思うと嫌にならないというか。むしろもっとやれます!ってなる(笑)そう思わせてくれる2人なんですよ。
ーーー そこまで言える仲間に出会えるのって奇跡的ですよ。
ですよね。リタとあおちゃんって、SNSではめちゃくちゃ暴れてるし人間不信だし、すぐ暴言吐くし、難しい性格の子たちなので…最初は不安で不安で。絶対問題起こすだろうとか、すぐやめちゃったりとか、揉めたりとか、なんなら2人がぶつかったら終わりだろうなこのグループ、とか色々考えたりもしたんですが、そうじゃなくて。
嫌いな人とか信用できない人に対してはもう攻撃的で牙むき出し!なんですが、仲間とか自分が信じている人への愛情がとても深くて、死ぬ気で大事にしてくれるんです。
私が最初にお願いした「思うことがあったらなんでもすぐ言ってほしい」というのは難しいことだよなと内心では思っていたんですが、2人はちゃんと応えてくれました。
いつもちゃんと言葉で伝えてくれるから、2人には裏なんて持てない。
「まこさんのここが好き」、「こういうところに救われている」、だけじゃなくて「ここはよくない、直すべきだ」っていうことも全部包み隠さず話してくれるからこそ、本当の意味での信頼関係が出来上がっているんだと思います。
■アニメのタイアップを取りたい
ーーー これからのアンチテーゼの動きについて教えてください。
アンチテーゼの一周年記念ライブが7月17日にあります。横浜の1000 CLUBっていう、キャパシティ1,000人規模の会場でのワンマンです。そこで色々な発表の予定もあるので、期待してほしいです。
このライブにはめちゃくちゃ気合入れているので!新曲も発表するし、ここからアンチテーゼ第二章が始まるぞってくらいのつもり。とにかく7月17日は絶対に来てほしい!
ーーー では、先程も伺ってしまいましたが改めてアンチテーゼとしての目標を教えてください。
何より日本武道館です。こういうのって、誰か一人でも目標とか熱量が違うともうダメじゃないですか。ですけど、リタもあおちゃんもここは共通しています。
私は武道館に立ったらそこで全ての活動をやめると決めているんです。それは2人もわかっていて…だから2人からしたら、武道館には行きたいけど、実際に行ったら私がやめてしまう。それでも私の夢のために、「まこさんを武道館に連れて行かなきゃいけない」って使命感を持ってくれている。だから武道館に行くということはみんな常に意識しています。
あとは、アニメのオープニングのタイアップを取りたいというのもありますね!なので、楽曲も篠崎あやとさんっていう『ダンベル何キロ持てる?』のオープニングテーマ「お願いマッスル」、『Re:ゼロから始める異世界生活』のオープニング・エンディングテーマなど、アニメの楽曲を多く担当されている作曲家さんにいつも依頼しています。「アニソンっぽさ」を貫いて、いつかアンチテーゼとしてアニメの主題歌を歌うことが目標です!
■ファンクラブでやってほしいこと募集中
ーーー 2022年7月からBitfanでファンクラブを開設していただきました。なぜファンクラブを作ろうと思ったのですか。
TwitterやインスタみたいなSNSって、私たちを「初めて見る方向けの場所」だと思うんです。検索をかけたらまず最初に目に入るところですよね。アンチテーゼはコンセプト的にもかっこよくキメたいので、あおちゃんの下ネタがいきなり出てきたらどういうグループなのか意味わからなくなっちゃうじゃないですか(笑)
グループを伸ばすためにかっこよく見せたい表の面もあるけど、ファンの方は裏の面…面白い部分とか、仲良しの部分とか。そういうほうを期待してくれるし、私たちとしても提供したい。そういう面を出していくにはファンクラブという形のほうがいいかなと。
ーーー 月額会費や内容はどう決めましたか。
悩んだんですよ!基準もわからないし、どのぐらいが妥当なのかも本当に全然わからなくて。だから始める前には色々な方のファンクラブを見まくりました。最終的にはメンバーみんなで話し合って決めました。
内容もまずは私が案を出しつつ話し合いました。頑張りすぎて続けられなくなるようなものではなくて、でもネタが尽きないもの、っていうことで。
ーーー ファンクラブは続けるのが一番大事なポイントなので、正しい判断だったと思います。
最近はお手伝いをしてくれているスタッフが主に更新をしていますが、なるべくメンバーが書きたいと思っています。やっぱり3人体制になってからちょっとバタバタしていたのもあってスタッフメインになっちゃってたんですけど、そろそろ落ち着いてきたのでメンバーも登場していきたいなって。
ーーー ファンクラブを始めてみて、ファンの方からの反応はいかがでしたか。
あおちゃんはツイート、リタはツイキャスとかで供給が足りているんですけど、私は正直あんまり他での供給ができていないから…やっぱりファンの方は喜んでくれました。ファンクラブのおかげで裏でわちゃわちゃしてる動画とかMV撮影の裏側が見れた!って。ライブでのキメた姿しかみんな見ていないんで。ファンクラブが更新されるとTwitter上でファンの方たちがそれについて話してくれているのが見えて、嬉しいです。
ーーー 今後、ファンクラブでやってみたいことはありますか。
配信をやってみたいです!でも、何をしてほしいかファンの方に聞きたいんですよね。現状はこっちが決めたものだけなので、逆に何をやったらいいのかな、何を見たいのかなって。
■ファンに悲しい思いはさせたくない
ーーー 最後の質問です。新菜さんにとって、ファンの方とはどのような存在ですか。
「幸せになってほしい人たち」ですね。
私がこうして活動をするようになった一番最初のきっかけは、親友が亡くなってしまったこと。死にたいという感情を否定する気はないんですけど…そういう方が、アンチテーゼの曲を、ライブを観てちょっとでも楽しいとか、頑張ろうって思ってくれたら。誰か1人だけでもいいんです。1人だけでいいから、少しでも変えられたら。幸せを感じてくれたらと。悲しい思いはさせたくないんです。
ーーー ありがとうございました。それでは最後に、ファンの方に向けてメッセージをお願いします!
ワンマンライブでも言ったし、メンバーにも常日頃から言っていることなんですが。
絶対売れるねとは言えないけど、売れるために死ぬ気で頑張ることは誓えます。だから、ずっと一緒についてきてくれたら嬉しいです!
■Profile/アンチテーゼ
L⇔R
柊 あお (ひいらぎ あお)
新菜 まこ (にいな まこ)
七々瀬 リタ (ななせ りた)
アンチテーゼ