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    【Pick Up Owner #9 後編】橋本真一|何者でもない僕が「俳優」になれるのは、見ていてくれるファンの存在があってこそ

    Be independent!

    2021/12/13 15:00

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    2011年のミュージカル『テニスの王子様』2ndシーズンにて初舞台。舞台を中心に俳優として活動しながら、近年はアニメ、ゲーム、リアルライブ、コミックなどに展開するメディアミックスプロジェクト『ARGONAVIS from BanG Dream!』(※)にて、声優やギタリストとしても多方面に大活躍中の橋本真一。


    「お芝居をすることになるなんて思ったことがなかった」という意外な生い立ちから俳優を志した決意や、声優やギターという新しい分野への挑戦、事務所からの独立後まずはファンクラブを作ろうと思った、というほどのファンへかける想いなど、2時間以上にわたったロングインタビューを前後編で掲載する。


    (※:2021年11月23日に『ARGONAVIS from BanG Dream!』より『from ARGONAVIS』へとプロジェクト名の改称が発表されたが、インタビューは2021年11月上旬に実施したため本文中の表記は『ARGONAVIS from BanG Dream!』のままとする)


    ★前編はこちら


    Shinichi Hashimoto Official Fan site & Fan club S-withU – Bitfan


    ■ちゃんと誠実にお芝居をして、突き詰めていけばいつか次の良い波が来る

    ーーー橋本さんがミュージカル『テニスの王子様』2ndシーズンで俳優として初舞台を踏まれてから、ちょうど10年です。この10年で一番大変だったことを教えてください。


    「大変だった時期」という感じなのですが…長くやっていると、波があるんですよね。良い時期と悪い時期がやってくる。僕の場合はラッキーなことに、技術もキャリアもない未熟な新人の状態からテニミュという作品に出させていただき、それをきっかけにファンの方をはじめ沢山の方々に知っていただくことができました。


    テニミュに関わらせていただけた時期が終わって、「テニスの王子様に出演している橋本真一」という肩書がなくなったぐらいから、お仕事をいただく機会が減った時期がありました。それがテニミュという大きな看板がなくなったからなのか、単純に自分の力不足だったのかはわからないし、色々な要素があってだとは思いますが…。


    年齢的にも20代中盤から後半にさしかかるくらいの時期で、地元の同級生は仕事をバリバリこなしていたり、早い人だと結婚したりという時期だったので余計に焦りがありました。テニミュのおかげで俳優としてとてもいい景色を見させていただいていた分、その変化が辛くて。


    確実にテニミュに出ていた頃よりは役者としてのキャリアも積んでいて、『AGAIN!』のような作品にも出逢えて、お芝居への意識やスキルも深めていけていたタイミングだったんです。にもかかわらず仕事量は増えない。


    そのジレンマや年齢からくる焦りも含めて、何が正しいのか正しくないのか、自分は必要とされているのかいないのか、をずっとグルグル悩んでいた、その時期が一番辛かったです。


    ーーーどうやってその波を乗り越えたのでしょうか。


    俳優という仕事に対して真摯でいなければならないという想いがまず大きくあったんです。女手一つで育ててくれた母を早く楽にさせたいとか、周囲の期待だとか、そういうものを犠牲にしてまで俳優をやっている以上、前に進むしかないという覚悟。


    そして、卒業こそしましたが、入学金や授業料を父親の遺産から払ってもらって大学に行かせてもらったにも関わらず就職せずにこの道を選んだという事に対する責任。


    そういう想いがあったから、とにかく「自分が今やっていることは間違いではない」と信じるしかなかった。ちゃんと誠実にお芝居をして、突き詰めていけばいつか必ず俳優として必要とされる。評価してもらえる。正しいかはわからなかったけど、ただそれだけが自分なりの正義だと。それを支えにひたすらお芝居に向き合いながらもがいていました。


    そんな時期を過ごしている最中、2015年に『遙かなる時空の中で6』(※1)という作品に出演させていただきました。『コハク』という役を演じたのですが、そのオーディションに呼んでいただいたきっかけというのが、別の作品で一日だけお会いしたメイクさんだったんです。


    『異聞天狼伝 ~會津新撰組残党記~』(※2)という、日替わりゲストとして出させていただいた作品です。その時に現場にいらしたメイクさんが『遙かなる時空の中で6』にも入られていて。その方が僕が『コハク』に向いているんじゃないか、とキャスティングの方に名前を出してくださったんですよ。


    更にはその作品が『メサイア』(※3)という作品のオーディションにも呼んでいただくきっかけになったり。ひたすら真摯にお芝居だけをしていた「橋本真一」という役者を見て、評価をしてくださる方は確実にいるんだと思える出来事で、すぐに実を結ばずとも自分がやっている事は正しいと信じられる出来事でした。


    (※1:舞台『遙かなる時空の中で6』2015年11月27日~12月6日、全労災ホール/スペース・ゼロにて)

    (※2:トライフルエンターテインメントプロデュース『異聞天狼伝 ~會津新撰組残党記~』2013年9月4日~11日、全労災ホール/スペース・ゼロにて)

    (※3:小説、コミック、映画、舞台などに展開するメディアミックスプロジェクト『メサイア・プロジェクト』)



    ■僕を役者たらしめてくれるのはファンの方

    ーーーBitfanでファンクラブを始めようと思ったきっかけがあれば聞かせてください。


    昨年、長年所属していた事務所を退所してフリーランスになりました。


    事務所に所属していた当時からファンクラブはあったんですが、フリーになるタイミングで一度閉じることになりまして。でも、僕の中では「ファンクラブ」の存在があまりにも大きかったものですから、なくせるわけもなくて。自分としてもそうですし、今までファンクラブに入ってまで応援してくれていたファンの方々の想いを僕の方から手放す事など出来なくて。


    なので、フリーになってまず何よりも最初にしたのは新しいファンクラブを作ることでした。事務所に所属していない以上は自分で運営していかなくてはならないので、色々サービスを比べて。調べていった中で、自分のやりたい条件に合うなと感じたのでBitfanに決めました。


    独立したタイミングでもあったため、自分のオフィシャルサイトというものもまだない状態で。Bitfanは公式ホームページとしての側面も持ちながら、同じサイト内でファンクラブも運営できるのが魅力的でした。一つのサイトの中で完結できるという点が僕にとっては合っていましたね。


    SNS連携もあるので、サイトにアクセスする事やファンクラブに入会する事への敷居も下がり、ファンクラブの存在を知っていただく機会も増えて、とても助かっています。


    ーーーフリーになってまずやろうとしたことがファンクラブ設立とは!


    そうなんです。さっきの「苦しい波」の時期などは特になのですが、ファンの方がそこに「いてくれる」ということ自体がとてつもなく自分の大きな支えになっているんです。当然、ファンクラブには入っていないけど応援してくれるという方の存在も力になっていることには変わりはありませんが、ファンクラブという場があって、そこにいてくださる方というのはより近く存在を感じることが出来ます。


    また、会員の方はお芝居でも音楽でも、僕が何か発信したときにちゃんと受け取ってくれるだろうという安心感のようなものがあって。もしファンクラブという枠がなかったら、僕からの発信が本当にちゃんと届いているのか、すり抜けてしまっていないか、という怖さや不安があるんです。でも、ここの方々は必ず受け取ってくれる。


    「ファンクラブ」を一つの人格のように思っているのかもしれませんね。以前のファンクラブから考えたらもう8年くらいかな?そんなにも長い期間、自分のそばにいてくれる存在があるというのはとても安心します。


    この場があるから「橋本真一」は役者で在れるんです。結局、僕がいくらステージで発信しても受け取ってくれる方がいないと、僕は何者にもなれない、ただの「橋本真一」です。だから、僕を役者たらしめてくれるのはファンの方の存在だと思っています。


    その代表というわけではないんですが、一緒に歩んできてくれたファンクラブという存在は本当に大きいんですよね。古くから応援してくださっている方も、最近新しく入ってくださった方も関係なく、みんな「ファンクラブ」という一つの存在として僕の隣にいてくれます。自分を認めてくれる場としても、大切な場所なんです。



    ■人生の一部を割いてまで応援してくださる方のお名前を一度も見ないままに「ファンクラブを大事にしてます」なんて、とても言えない

    ーーー「S-withU」にはテーマが二つありますよね。「Shinichi is always with you.」と「Step Up.」。これも橋本さんご自身で考えられたものですか?


    はい。「S-withU」の前身ファンクラブは「S-with」、「S」は真一のSで、当時から「always with you.」という一貫したテーマがあったのでそこは引き継いで、新しく「withU」としました。「Step Up.」は、僕自身が9年間事務所に所属していたところからフリーランスになる、というのは人生のステップアップでもあるなと思ったので、新しくテーマの一つとして加えました。


    ーーー入会特典が「手書きの会員証」なのは、こだわりがあるのでしょうか。


    これももともとのファンクラブでやっていたことなんです。ただ、「やっていたから引き継いだ」というよりは、「大事な事だから続ける」という感じです。Bitfanでは会員証はデジタルで発行されますから、それでいいやと終わらせることもできます。言ってしまえば、便宜上手書きの会員証は必要ないものなんですよね。なので、なくすという選択肢もあったわけです。


    でも、ファンクラブに入ってまで応援してくださるにはやっぱりお金もかかりますし、その方の人生における時間や労力を僕に割いてくれるということ。そうまでしてくださる方をしっかり認識したいと、ファンクラブというものを見つめ直すこのタイミングで改めて強く思ったんです。


    この手書きの会員証がなかったら、システム的には僕はファンクラブに入ってくださった方のお名前を見ることなく過ごせてしまえるんですよ。だけど、その方の存在は僕にとってとてつもなく大きい。人生の一部を割いてまで応援してくださる方のお名前を一度も見ないままに「ファンクラブを大事にしてます」なんて、とても言えませんでした。


    お名前という非常にパーソナルで一生背負っていく大切なものを、ちゃんと一人一人見て自分の手で書く。そういう作業は僕にとって必要だったんです。なので、ここは継続してしっかりやっていくと決めました。


    ーーーファンのみなさんと、これからやってみたいことはありますか?


    コロナ禍でできなくなったことがたくさんありましたから…目新しいことではないのですが、やっぱり直接お会いしたいですよね。今はどうしてもオンラインがメインで、僕はまだ個人としては有観客のイベントはやっていないんです。


    ファンクラブイベントだったりすると特に、昔は来てくださった方と握手やハイタッチをすることもよくあったんですよね。またやりたいですけど…これはどうなんだろう、世の中的に…。


    僕も直接「この方が応援してくださっているんだ」とより実感したいし、ファンの方にも僕という存在を実感してほしいんです。「人と人の人生が交わってるんだ」「関わりあっているんだ」と伝えたい。画面上だけのやり取りだと、お互いに温もりを感じる事には限界がある。それでも伝わるように発信しているつもりだし、ファンの方々も僕と同じく、僕に伝わるように想いを届けてくださっているのですが。だけどやっぱり、実際に会って、一対一で人生が交わっているんだということを伝えられるような機会が欲しいなと思いますね。



    ■俳優は仕事でもあるけど、生きがいでもある

    ーーー今後の活動における目標であったり、チャレンジしていきたいことを教えてください。


    役者としてより成功して、影響力を大きくしていきたくて。おこがましいですけど、誰かの人生や社会を1ミリでも変えられたりとか…お芝居を見たお客さんが何かちょっと感じてくれるだけでいいんです。それをより大きくしていきたい。


    「売れる」「成功する」という言葉ってどうしても「お金」的な響きに聞こえてしまいますが、僕はより影響力を持つことだと思っています。発信力をもっと高めて、よりたくさんの方に何かを感じてもらう力を持つこと。そのために役者としてもっともっとステップアップしていきたいと昔から思っていますし、今もずっとそれが目標です。


    あと、俳優としてだけではなく声優やバンドをやるようになって思うのは、必ずしも「俳優の橋本真一を応援してくださる方とGYROAXIAの橋本真一を応援してくださる方はイコールではない」。そこに何か垣根のようなものがあるんです。それは応援してくださる方の自由だと思っていますが、僕としてはその垣根をできるだけなくしていきたい。


    アニメが好きで『ARGONAVIS』から僕を知ってくださった方が舞台を見に来てくれて「あ、舞台も面白いな」。逆に、舞台の僕を見てくださっていた方がGYROAXIAのライブを見て「バンドって楽しいじゃん」って。


    そうやって気付くきっかけというか、ジャンルの橋渡しになれるようなポジションの人って数は多くないですよね。最近こうして色々とやらさせていただくようになって、この役割を果たしていきたいなと思うようになりました。


    どちらも見ていただいた結果、やっぱり違うよなってなってもいいんです。それは一人一人趣味嗜好が違いますから。ただ、僕の俳優としての力だったり、バンドマンとしての力だったりで、興味を持って一回見てみる「機会」を作れたらいいなと。


    最後に、これはコロナの自粛期間を経て特に強く思ったことがあります。お仕事も飛んでしまいステージに立てなくなった時、自分の存在意義がわからなくなったんですよ。俳優なのにステージに立つどころか稽古もしていない、自分は一体何者なのか。存在している意味がわからなくなりました。


    そして、またお芝居をする機会が戻ってきたことで改めて、僕がステージから発信することでお客さんに何かを感じてもらいたい、楽しんでもらいたい、それこそが僕の生きる意味だと痛感しました。


    俳優は仕事でもあるけど、生きがいでもある。仕事であり趣味であり、生きがいであり生きる理由でもあり。全てなんです。だから、ずっとこの仕事をやっていきたいと思っています。


    ーーー最後となりましたが、ファンのみなさんにメッセージをお願いします!


    僕が今まで俳優を続けてきましたが、「自分のため」だけだったら無理でした。自分がやりたいから、というだけでは頑張り切れなかっただろうことがたくさんあるんです。苦しい時期、自信をなくしちゃうことも沢山ありました。今でもあります。


    けど、「応援してくれている方がいるから」とか、「期待してくれている人がいるから」「待っていてくれている人がいるから」と、ファンの皆さんの存在を想う事で折れずに頑張ってこれました。


    ファンのみなさんからしたら一方的に応援しているだけだと思っている方もいるかもしれないけど、そうじゃない。僕もあなたたちがいるから頑張れている。一方通行じゃないんです。何度も伝えているんですが、これからも何度でも伝えていきたいと思っています。


    今、偶然僕のこの記事を目にしている方もいると思います。もしかしたらその方はどなたか別のアーティストさんを応援している人かもしれない。でね、僕が勝手に思っている事ではあるけれど、きっとそのアーティストさんも僕と同じ想いなんじゃないかと思うんです。ステージの上に立つ人間はみんなそうだと思うんです。


    だから、今この記事を読んでいるあなたも、きっとあなたが応援している方の力になっている。その事を知ってほしいなと思います。色々言葉にし過ぎましたが、すごくシンプルに言えば、皆さんの存在は大きな力になってるんだよってことなんですけど。改めて伝えたいです。


    あとは、記事を見て、役者としての橋本真一しか知らなかった方にはバンドのことを、バンドの橋本真一だけを知っている方には役者をやっているよということを知っていただけたら!



    Shinichi Hashimoto Official Fan site & Fan club S-withU – Bitfan


    ■橋本真一/PROFILE

    1989年10月9日生まれ。大阪府出身。

    「メサイア‐黎明乃刻‐」、ミュージカル「GODSPELL」、ミュージカル「RANGER‐レンジャー‐」などに主演の他、ミュージカル・コメディ「ラヴ」、5 Guys Shakespeare Act1:[HAMLET]、リアルファイティング「はじめの一歩」The Glorious Stage!!、「僕のヒーローアカデミア」The ‟Ultra”Stage、ミュージカル「赤毛のアン」など多数の舞台に出演。

    また、連続ドラマJ『極道めし』レギュラー、映画「ソングドリーマーズ☆」主演等、映像作品でも活躍。

    2019年にメディアミックスプロジェクト『ARGONAVIS from BanG Dream!』で声優デビューし、連動するリアルバンド「GYROAXIA」ではリードギターを担当している。


    ====Information================


    デビュー10周年記念配信イベント

    SHINICHI HASHIMOTO 10th Anniversary ~from here~




    【出演】

    橋本 真一

    Guest:小笠原 仁 / 日向 大輔

    Pianist:今安 志保


    【日程】

    12月17日(金)

    本編  20:00~21:15

    FC限定配信  21:30~22:15


    【配信】

    ツイキャス プレミア配信

    チケット購入ページ

    ・本編 https://twitcasting.tv/kusuguruproject/shopcart/115253

    ・FC限定配信 https://shinichi-h.bitfan.id/contents/37402

     (ファンクラブ入会方法 https://shinichi-h.bitfan.id/contents/menu/6144


    「この日があるのはあなたが居るから。僕らのアニバーサリー。一緒にお祝いできたら嬉しいです。」


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