【Pick Up Owner #39】西野恵未|発信を続け、仲間を増やしたい

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2024/04/12 15:00

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スタジオミュージシャン/シンガーソングライターとして活動する傍ら、近年はドラマ「作りたい女と食べたい女」春日十々子役を演じ、俳優としても新たな道を歩み出した西野恵未。大学卒業後、一度は音楽をやめると決めて就職した彼女がまた音楽の世界に戻ったいきさつや俳優デビューについて、そして今後の活動において重要視していきたいと考えるポイントなどを訊いた。

 

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■音楽との出会い

ーーー ではまず、ご自身の紹介からお願いします。

 

西野恵未です。東京都出身で、スタジオミュージシャンをしています。最近はシンガーソングライター、 俳優としても活動し始めました。

 

ーーー よろしくお願いいたします!西野さんは2歳の頃からピアノを始められて、音楽大学附属の幼稚園に入園され、大学まで一貫して学ばれたそうですが…ご両親を含め、音楽一家だったのですか?

 

全然違います。家族で音楽をやってるのは私だけですね。
その幼稚園に入ったのも…私、早生まれ(3月14日)なんです。なので両親が2年保育の幼稚園を探したら、たまたま音大附属だった、っていう。

 

ーーー たまたま音大附属に!?一般的なイメージと逆というか。

 

そうなんですよ。順序が違うんですよね。
別に音楽をやらせようと思って入れたわけじゃなくって、大人の都合的にちょうどよさそうってことで選ばれた(笑)

 

そういう環境に入ったことがきっかけで、小学校に進学するタイミングで自分からピアノをやりたいと言ったそうで本格的にピアノを勉強することになりました。

 

特に音楽家系ではなくても「楽器の演奏ができたほうがいい」という気持ちで受験されたご家庭の方も多い中で、私はこういう流れでした。

 

学校ではいわゆる義務教育的な普通の授業は少なくて、一日の時間割の中に音楽に関連した授業がいくつも組み込まれていました。学年が進むにつれて専門性が増していくのですが、ピアノ、器楽、コーラス、音楽理論、音楽史など…これがまた中高になるとさらに細かく分かれていって。とにかく音楽の授業の比率が高い生活だったんです。

 

でもそういう環境に入ったことがきっかけというか、そこにいる限り音楽の授業はたくさんあるので、自然に音楽に親しんでいるうちにピアノを本格的にやってみようかな、と思えたんですよね。

 

 

ーーー その最中の高校時代にバンドを始められたと。

 

当時ダンス部に入っていたんですが、学園祭の準備期間にその部活内で喧嘩からの分裂が起きて。そういう期間って授業もなくなるじゃないですか?もうひとりの女の子と「準備どころじゃないし、どっか行こ!」と音楽室に向かったら、ちょうどバンドをやっている友達がYAMAHA主催のミュージックコンテストに送るための映像を撮っていたんですよ。

 

その子たちは3人組バンドだったのですが「ちょっとダンス部なんだし後ろで踊って、ついでにコーラスしてってよ」みたいに言うからその通りに映り込んだら、審査に通っちゃって!次に新宿のアルタ前でライブをやることになって(笑)

 

そういうちゃんとした場でライブができるなら、この突然迷い込んだ2人も一緒にボーカルとして加えて、それ用の曲も作って、しっかり活動していこう、となってそのバンドで高校の3年間活動しました。

 

そのアルタ前でのイベントに出たことで、YAMAHAが組んでいる若手アーティストだけのツアーにも呼んでいただけました。その頃は機会がもらえるものは全てお受けして学校のお休みはツアーを回って演奏して…としていましたけど、後になって思えばスタジオミュージシャンやライブ出演のお仕事を始める伏線だったというか、やってみたいと思うようになったきっかけの日々だったのかもしれません。

 

ーーー てっきりキーボードなどの鍵盤担当かと勝手に思っていました!

 

バンドにはエレクトーン担当がいました。ドラムの子はベースもピアノも弾ける人で、生でドラムを叩かないで打ち込み音源を流す時はベース担当、みたいな。

 

ーーー 当時とても珍しい形態のバンドですね!?今だとしてもそうそういないですよ。

 

レコーディングも宅録だったし、ミックスも自分たちで全部やっていました。ドラムのレコーディングはYAMAHAの方に頼み込んで一日だけスタジオを安く貸していただいて、マイキングとかはセルフでしたね。

 

今はそういった校則はなくなっているみたいなんですが、その当時はうちの学校、芸能活動が禁止だったんですよ…。

 

ーーー 音大なのにそこは禁止なんですね。

 

そうなんです。高校3年生の時に活動が見つかってしまったので、大学進学のためにも泣く泣くバンドを解散して、真面目な学生に戻りました。

 

ーーー もったいない!

 

あの頃があったからこそ、今があるのかもしれないんですけどね。

 

photo:haruta

 

 

■スタジオミュージシャンとして活動を始めて10年

ーーー 大学を卒業後、一度教職に就かれました。やっぱり音楽の先生を?

 

いえ、音楽をやめると決めて就職したので違います。あの時は「もう音楽を聞きたくない、音楽から完全に一回離れたい」と思っていて。

 

ーーー なぜ音楽を完全にやめて就職をしようと決められたのですか。

 

大学を卒業するタイミングで「自分はステージに立つべき人間なのか、音楽で食べていく覚悟はあるのか」と改めて色々考えて…腹をくくれていないことに気づいたんです。

 

今の自分では、この先否定や反対をしてくる人が現れても、自分を強く貫いて生きていこうと思えるほど腹をくくれていない。この状態でステージに立ってもうまくいかないんじゃないか。だったら、小さい頃からずっと続けてきた音楽であっても、無理に続ける必要もないのかなって思えて。

 

やっと音楽以外のところに目を向けたら、自分が今まで外の世界を全く見ていなかったことを強烈に自覚しました。就活ではインターンをするんだとか、OB訪問をするんだとか、そういったことさえ大学卒業間際に色々な人に会いに行って話して、やっと知ったんですよ。

 

自分って本当に世間知らずだったのかもって…。「まともな手紙ひとつも書けないし、敬語も間違っているかもしれない」なにより「音楽をやめた時、この世界で生きていけるんだろうか?」そう思ったら、めちゃくちゃに怖くなりました。

 

そこから急いで就活の本も買って、敬語も勉強し直しました。社会人としてのルールを学べて、かつ自分が今まで勉強してきたことを活かせる仕事がないか探していたら、卒業ギリギリのもう…1月か2月くらいに学校に貼ってあった求人にその学校があったんです。

 

教職免許はとっていたので、すぐに連絡して、面接に行って。ぜひうちで働きませんかと言っていただけたのですぐに決めました。

 

だから周りはすごくびっくりしたみたいです。みんな私は卒業後も適当にフラフラしてるんだろうなと思ってたらしくって。急に「音楽やめて就職する!」って言い始めたもんだから、「こいつ大丈夫か?」って(笑)結果的には就職を選んでよかったんですけどね。

 

ーーー やはり特殊な環境というか…就活する人のほうが少数派なんですね…。

 

今はわからないですけど、当時はそうでしたね。留学や大学院に進学する人も多かったですし。

 

でも最近はずいぶんオープンになったみたいで、音楽以外の一般教養のような科目が増えたり、外部から有名な先生を招いての講義なんかもしているみたいですよ。映画のロケ地にキャンパスを提供していたり、芸能活動の面もひらけているようです。SNSで後輩の子たちが色々と発信しているのを見ると、いいなあ、私もやりたかったな、って思っちゃいますね。

 

ーーー 教師となられたのち、2014年からはまたスタジオミュージシャンとして音楽の世界へと戻られました。この転身のきっかけを伺いたいです。

 

2011年の東日本大震災ですね。職員室にいたんですが、自分に向かって棚が倒れてきた瞬間に世界がスローモーションみたいになって。時空が歪んだみたいに、その数秒で人生でやり残したこと、やりたかったことが100個ぐらい一気に思い浮かんできました。

 

結局その棚は何かに引っかかっていたのか、全然怪我はなかったんですけどね。「私ってこんなにやりたいことがあったんだ、こんなにもやり残したことがあるんだ」と気づかされてしまった。しかも、一番最初に出てきたのが「ステージに立って仕事をしたかった」だったんです。

 

私、教師の仕事が天職だと思っていたんですけど…天職だと思っていたとしても、そういう本心に気づいてしまったからには、そんな半端な心持ちでこの仕事を続けるのは子どもたちにも保護者の皆さんにも失礼だなって。

 

そこからはすぐに「今こういう気持ちが湧いてきているんですけど、どうしたらいいですか」と職場に素直に伝えて。だんだん残りの仕事を引き継いで、少しずつフェードアウトしていくことにしました。すぐに仕事がなくなるというのも困りますし、もちろんスタジオミュージシャンって明確なオーディションがあるような仕事でもないので、そもそもどうやって始めたらいいかもわからなかったし。

 

それならまずはそのコミュニティと知り合おうと。昼間はアルバイトをしつつ、夜は下北沢あたりのライブハウスに行って、そこで飲んでいる人やライブ終わりっぽい人に話しかけて「歌の伴奏をするのはどうすればいいですかね?」と質問しまくっていたのがだいたい、24歳から26歳くらいの時ですね。絶対ひとりやふたりは関係者がいるじゃないですか?

 

その人の立場によって音楽業界の見え方も違いますし、色々な人に話しかけて話を聞けば聞くほど、実態が見えてくる。知識をつけながら、「どうすれば自分はここで仕事ができるんだろう?」と常に考えていた3年間でした。

 

そうこうしているうちに、お金は発生しないけど伴奏をさせてもらう機会だとか、レコーディングに呼んでもらったりだとかを繰り返しているうちにレコード会社の方とも知り合って。ちゃんとギャランティーの発生するツアーの出演依頼をいただいたのが、27歳。

 

「西野恵未」として独り立ちしてやっていこうと決めたのがこの時でした。だから今年でスタジオミュージシャンとしての活動を始めてからちょうど10年なんです。

 

 

 

■演技未経験からのドラマデビュー

ーーー 2022年、ドラマ「作りたい女と食べたい女」春日十々子役で俳優デビューもされました。その経緯を教えてください。

 

偶然、私が出演していたライブにドラマのプロデューサーと脚本家のふたりがプライベートで遊びに来ていたみたいなんですよ。ちょうど、次に撮るドラマの配役が決まらなくて、もう何ヶ月も探し回っていたタイミングだったらしくて。ステージの私を見て連絡をくださったんです。

 

とはいえ私は演技経験が全くないので、まずはオーディションという形でお会いしませんか、となりました。その時はまだどんな作品か、どんな役柄なのかは知らされないまま「このセリフを読んでください」「次はこういう感じで読んでください」と指示されるがままに台本を読んで、「この人物はどんな人だと思いますか?」なんて質問もされたりして。あとは楽しく世間話をして終わったっていう(笑)

 

改めて後日また呼んでいただいた時に、こういう漫画で、こんなドラマを撮ろうと思っている、と初めて説明を受けました。制作チームがどういう気持ちでこのドラマを今撮ろうとしているのかや、世の中になにを伝えたいのかをお聞きして。わざわざ演技経験のない私に声をかけてくださって、こんなご縁があって、これは絶対にこの役を私がやりたいと思いました。

 

そんな中でも「スタジオミュージシャンが急に名前を出して表に出ていっていいのかな」みたいな気持ちもどこかにあったんですけど…また半端に腹がくくれていないからと断ったら、大学生の時と全く同じだと思ったんです。今までやってきたものへの自信を持って、やってみようと決めました。

 

ーーー 「つくたべ」の春日十々子という役を演じるにあたって、役作りだったり、準備されたことはありましたか。

 

シーズン1の時は出演が決まってからクランクインまでの時間がなくて、とにかく色々な方に教えてもらいながら春日という役を作っていきました。レッスンもつけていただいたんですが、なにしろ週末はミュージシャンとしてツアーで地方にいたりしたので。仕事の合間を縫っての準備に一ヶ月、撮影に二ヶ月。ほとんど睡眠時間のない日々でした。

 

いきなり生活リズムも取り組む仕事も変わり、どこか他人事のように感じたりもして。不思議な感覚で過ごしていました。

 

ただ、そんな慌ただしいシーズン1の撮影を乗り越えたことで見えた部分もあって。シーズン2での春日が今まで「内心で思ってはいたけど表には出さなかった」心の動きを徐々に野本さんに出していけるようになる部分は、シーズン1を通して自分なりに春日としての内面を作り上げていけたから演じられたように思います。

 

春日は自分とは真逆の性格だからこそ、自分がちゃんと「春日さん」になれるように。
シーズン2は準備期間もしっかりあった分、これまで作り上げた気持ちを改めて分解して、また組み直すという作業をしました。

 

ーーー シーズン1はまだ「野本さんの隣人」という印象がありましたが、シーズン2からは春日さんの心の動きも描写されるようになって、やりとりも増えましたよね。

 

そうそう。春日は割と突然現れた同じマンションの住人であり、よく食べる人、なんですけど、シーズン2からはふたりの会話が圧倒的に増えているんですよ。わーっと色々な方の意見を取り込んで撮ったシーズン1、その日々を改めてじっくり分解して組み直してから撮ったシーズン2、どちらもこの変化をいい形でアウトプットできたのは、より解像度を上げて向き合えたからだと思いました。

 

ちなみに外側はメイクさんやスタイリストさんにお任せ!だったのですが、といっても体の部分はやっぱり原作に描かれている姿を尊重したかったので…なるべくこう、顔のラインとかも気にしたりして。「この顎の部分に肉がつくように」とか、「シュッとしすぎないように」と頑張りました(笑)

 

ーーー 実は次の出演作ももう控えているそうですが、今後も俳優業にはチャレンジされていく予定ですか。

 

やりたいです!ただ、私はフリーランスでマネージメントもないので営業ができないんです。次の作品も監督さんが「つくたべ」を見て声をかけてくださったので、また本当に運良く出演に繋がったという形なんです。これは本当にありがたいことですし、なかなかないことだともよく理解しているのですが、これから広げていきたい身としては正直どうしていいか知識も経験もないので全くわからないんです。

 

自分で営業するにもどこの誰にすればいいのかわからないし、今できるのは誰かが気づいてくださるのを願い続けるだけ…という状態で。次回作も、撮影は終わったものの公開はまだまだ先なのでその作品が公開されるまでの間に何か一つでもきっかけをつかめたらいいなと思っています。

 

俳優といったらオーディションだと思って話は聞きに行ったものの、やっぱりみんな10代のうちから演技を始めているし…「40手前の人向けのオーディションなんてほとんどない」「30代、40代の人はキャリアがあるので声がかかることがほとんどだから、オーディションはわざわざやらないんだよね」って言われちゃって。

 

それぐらいの年齢になってくると、業界の中で大体「あの役はあの俳優さん」っていうのが固まってしまうみたい。

 

でも、きっと隙間はあるはずなんですよ。出演者が役柄によって大体固まっているなら、作り手側が飽きるタイミングは絶対ある。そこになんとか潜り込めないかと。

 

そのためにも、今回のようにたまたまテレビを見ていて「あ、この人いいな」ってオファーをいただけるとか、「この役に合いそうだな」と、ふと思い出して呼んでいただけるとか、きっかけというか、存在に気づいてもらうために表に出続けたいんです。

 

音楽も同じで、リリースすることで知ってもらう機会って増えるじゃないですか?だから今年はとにかく発信をやめない、出続ける、というのをテーマにしています。

 

最近も早速、「この年からじゃ間に合わない」っていうお言葉をもらったんですけど、余計火がつきました!(笑)

 

photo:安藤マミコ

 

 

■フリーの強みとは全てを把握して動けること

ーーー Bitfanでは昨年7月にブログをまずスタートされて、今年の2月から有料コンテンツを開始していただきました。有料化に踏み切った理由はなんだったのでしょうか。

 

開設した時点で「無料の会員が100人に達したら有料コンテンツを作ります」っていうのを宣言してたんですよ。ふと見たらもう112人ぐらいになっていたので、「あ、やばい!」ってなって(笑)「ちょっと過ぎちゃってごめん!」という気持ちで急いで作りました。

 

ーーー なるほど(笑)ブログはその時からずっと無料会員さん以上、チャットや動画は有料会員さんから、と使い分けられていますが、コンテンツの内容や出し分けはご自身で決められたものですか。

 

そうですね。
いわゆる「誰でも見ることができる一般的なブログ」を書くのもいいのかもしれないんですけど、本当にわざわざ登録してまで私の情報を知りたい人、そこまでしてくれる情熱のある人にこそ文章を読んでもらいたいな、という風に私は思っていて。

 

「広く知ってもらいたいなら、会員制じゃないブログの方がいいよ」とはかなり言われましたが、私はそうは思わない。だって誰でも読めるものなら今の時代はSNSがありますし!

 

ブログはもともと無料会員の方に向けて始めていたので、有料会員ページができた今もそれは変わらずにこれからも無料のまま続けていきます。できるだけ毎週日曜日に更新するようにもしていて、なるべく私信のような感じで発信を継続していくつもりです。

 

有料会員の方たちとはチャットルームで「今ここで、これ食べた!」とか送ってます(笑)色々な国の方がいるのもあって「それぞれの国の料理を作りました」「食べました」とか盛り上がっていますよね。

 

毎日みんななにかしら動かしてくれていて、「今日この放送あるよ!」「こんな投票があるよ!」みたいなリマインドまでしてくれていたりして。配信の見方を教えあってくれていたり、助け合ってくれていてありがたいです。

 

ファンの方々が日々話し合いを繰り広げていて、ファンネームも『Emiliens』に決まったんですが、ファンアートができたりチャットルームのガイダンスカードができたり、なんか仕事みたいになってる人たちもいて不思議な空間と化しています

 

ーーー チャット拝見していて思ったんですけど、ファンの方がかなりワールドワイドですよね。

 

海外の作品に出たりはしていないんですけど、多分「つくたべ」の漫画自体が海外でも販売されているからだと思います。チャットルームでは各国の言語に翻訳してくれる方までいて。プロですよね(笑)

 

ーーー イベントのインフォメーションを英語で出されたりしてたので、なんでこんなに海外のファンの方が多いんだろうかと不思議でした。

 

イベントといえば、先日の誕生日イベント当日に「チケットの買い方がわからなかったから直接来ちゃった!」っていう韓国と中国の方がいたんですよ!

 

ーーー それは…日本にお住まいというわけではなく、このために海を超えて?

 

そうなんです。
結局、中国、台湾、マレーシア、韓国、オーストラリアからいらっしゃってくださいました。日本国内からもすごくって、沖縄や北海道からもいらしてくださったんですよ。逆に「大丈夫ですか!?」ってこっちが不安になっちゃうくらい。

 

photo:中島未来

 

ーーー 誕生日イベントは初開催だったんですね。いかがでしたか?イベントを自身で運営されるって、かなり大変だと思うんですが。

 

初めてでした。どういう流れでイベントが成り立っているのかを一度は全部経験しておきたかったので、勉強になりました。物販の梱包も全部自分でやったりして…めちゃめちゃ大変ですね、イベントやるのって。でもその分とても楽しかったです。やってよかった。

 

次回があるとすれば見え方的にも、やっぱり次はレコード会社なり音楽事務所なり、ちゃんと商業的なノウハウをお持ちのチームと手を組みながら、今回協力してくださった方にもまたお声かけさせてもらって、パワーアップする感じでやったほうが、みんなハッピーなのかなっていうのは思ったので、仲間を探す旅に出たいですね。

 

ーーー 普段の活動から完全にセルフでというか、ご自身で全てをこなされているんですか。

 

はい。今まで一度もどこかに所属したことはないですね。

 

これまで色々な事務所の方ともお話しさせていただいたんですけど。いつも話が「これまで1人で10年間仕事ができているんだったら、大丈夫じゃないですか?」で終わっちゃう。あと、やっぱりこれだけ手広くマネージメントできる方というのもなかなかいないみたいで。

 

ーーー 俳優業も、音楽もとなると。

 

そうそう。「さらにスタジオでの仕事も、ってなってくると…」って言われちゃって。このままだと私、ずっとひとりなのかもしれない…。どうにかして多方面の知識を持った方を探さないといけないので、やっぱりこれも発信を続けて、出会っていかなきゃなって思います。

 

ーーー 逆に、フリーならではの強み、いいところはありますか。

 

ありますね。全部自分で把握できるところです。 
やっぱり事務所に所属していると、タレントまでは降りてこない話ってあると思うんです。フリーなら全部自分で把握しながらできるので、例えば何かに失敗した時も自分の結果だし、失敗の理由を分析できますよね。「なんでうまく行かなかったんだろう」ってモヤモヤすることもなく、次に向かえる。

 

フリーで動くことって、ギャランティー、スケジュール、失敗を含めた全てが自分の責任だと思っています。自分で全部を把握して動けるのは、フリーである強みです。

 

なので誰かと手を組むことは好きなのですが、ちゃんと話し合えて同じ方向を向いて進める人ではないと自分はできないな、とこのフリーの経験があるからこそ思っているので、そういうマネージャーさんを絶賛捜索中です!(笑)

 

photo:中島未来

 

 

■ファンは「家族」

ーーー 今後、ファンサイト上だったり、会員限定でやってみたいことはありますか。

 

会員限定の集会。リアルイベントをやりたいですね。あと、今回のイベントに直接会いに来れなかった方もいるので、オンラインで会話できるビデオトーク!あれはやってみたいなと思ってます。

 

ーーー では最後の質問となります。西野さんにとって、ファンの方とは一言で表すとどのような存在ですか。

 

「家族」です。
私のファンの方たちって、ファンサイトを作ってからだったり、今回のリアルイベントでお会いした方たち、っていう、まだまだ出会ってからはすごく短い期間ではあるんですけれども、すごく「素敵なひと」たちが集まっていて!

 

「距離感をちゃんと保って、このファンサイトを守っていくぞ!」みたいな気持ちをひとりひとりが持ってイベントやチャットに参加してくださっているのが見ていてわかるので、これからもこの家族としてのいい空気が続いていくように、そしてさらにもっと規模を大きくしていきたいですね。

 

ーーー ありがとうございました。最後にファンの皆様にメッセージをお願いします!

 

いつも応援をありがとうございます!
これからも楽しいニュースを届けられるように頑張るので、一緒についてきてくれると嬉しいです。よろしくお願いします。

 

 

Emi Nishino Official Site and Fan Site "Area 314" - Bitfan

 

 

■Profile/西野恵未

2歳よりピアノを始める。 
国立音楽大学付属幼稚園入園と同時に本格的にクラシック音楽の勉強を開始。 
一貫校でピアノをメインにソルフェージュ、リトミック、声楽など様々な分野から音楽を学習する。
国立音楽大学鍵盤学科卒業までクラシックピアノを専攻。 
中学生まではクラシック音楽以外を聴くことのできない環境下に置かれていたが、高校在学中ポップスバンドに誘われボーカルとして加入したことをきっかけに様々なジャンルの音楽に親しむ。
大学卒業後、在学中取得した教職免許を手に教育機関に教師として就職し音楽とかけ離れた生活を送る。 
2011年の震災をきっかけに数年後退職。
2014年春から本格的にスタジオミュージシャンとして演奏活動を開始。 
現在はライブやレコーディングでの鍵盤演奏を主にコーラスやアレンジャーとしても活動の幅を広げている。
2022年、11月から放送開始のNHK夜ドラ「作りたい女と食べたい女」春日十々子役で俳優デビュー。
同年12月、1st シングル「暁」配信リリース。

 

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