【Pick Up Owner #35】LACCO TOWER|ファンのために何ができるか、常に試行錯誤し行動する

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2023/09/08 15:00

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2002年7月にLACCO TOWERとして活動を開始し、2015年に日本コロムビアよりメジャーデビュー。メンバー自身が代表取締役として「株式会社アイロックス」を設立・運営しながら、地元である群馬県伊勢崎市でロックフェス「I ROCKS」を主催し、2023年で10回目を数えるなど、息の長い活動を展開している。

 

今回はLACCO TOWERの活動を支える株式会社アイロックスのスタッフ・I氏にご協力いただき、スタッフならではの目線から語るメンバーとファンの関係性など、ここでしか聞けない裏話満載のインタビューをお届けする。

 

猟虎塔~LACCO TOWERオフィシャルファンクラブ~ - Bitfan

 

 

■メジャーデビューをきっかけにファンクラブを開設

ーーー 2021年の1月から、それまで別サービスにて展開されていた「猟虎塔~LACCO TOWERオフィシャルファンクラブ~」をBitfanで利用開始していただきました。まず、一番最初にファンクラブを作ろうとした経緯を教えていただけますか。

 

私は猟虎塔が立ち上がったタイミングではまだ入社していませんでした。なので、当時を覚えている社内の者に聞いた限りとはなってしまうのですが。

 

ファンクラブを立ち上げたのは2015年。もう8年前ですね。Twitter(現:X)を遡ってみたら2015年6月15日に「明日から会員募集を始める」という投稿をしていました。

 

 

2日後の6月17日にメジャーデビューアルバム「非幸福論」をリリースしているので、このメジャーデビューのタイミングが一つのきっかけであったようです。

 

 

当時、メンバー自身からファンクラブをやりたいという声があったようです。「他のアーティストの方のファンクラブに入っていて、自分たちにもそういった場が欲しかった」と。でも最初は無料会員だけでしたし、今と比べたらコンテンツも少なくて。

 

ーーー その当時のサービスはBitfanに移行するまでずっと使われていたのですか?

 

そうですね。ずっと同じところでやらせていただいていました。

 

ーーー なぜリニューアルしようと思ったのでしょうか。

 

きっかけは、新型コロナウイルスの流行に伴い、世の中の主流が変わり始めたことです。2020年というのはコロナ禍が始まって、「直接会う」だけではなくて「ネットの中で会う」ことも主流になってきた頃ですよね。TikTokも流行り始めていたり、みんなインスタライブで配信していたり。

 

そのためのシステムもたくさん生まれてきていた時期だったようで、使っていたファンクラブ運営会社から事業転換の話があったのもこの頃でした。当初は今のBitfanとほぼ同じような仕組みで「ファンクラブサイトがあって、その中でいろいろなコンテンツを展開していく」という形でしたが、もっとSNSっぽく、というか、タイムラインのような形態に変化することになったとお話しがありました。

 

イメージとしてはFacebookの延長版というか…誰でも見られる投稿と、会員の方しか見られない投稿が一緒にどんどん流れていくような形になると。つまり、これまでのように、「ファンクラブサイト」が形式的に存在する仕組みではなくなる、という状況でした。

 

その事業転換のため、現行のファンクラブが2020年末で一旦全て閉鎖されることになります、と。もちろんその後も新形態で継続することもできましたが…その形は、弊社が目指すファンクラブのあり方とはちょっと違うな、という判断となり別のサービスを探し始めたのがきっかけです。

 

ーーー そこからBitfanを選んでいただいた理由とは。

 

ファンクラブシステムをいくつかリストアップして、各サービスの得意・不得意な点を比較しました。

まずはさっきも言った通り、ファンクラブとして「ファンクラブサイト」が存在すること。かつ、こちらで管理や更新ができることも必須でした。

 

ほぼ運営自体を委託してコンテンツの更新まで全部やっていただける、というシステムも非常に多かったのですが、弊社の場合、「こういうことをしよう」と決めたらすぐに動き出したいというケースがよくあるんですよね。

なので、こちらですぐに更新がかけられる環境が欲しくて。

 

あとはやっぱりコストパフォーマンスも大きいですよね。周囲にSKIYAKI(※)でファンクラブを運営されているアーティストさんもいましたし、その安心感もあって。

いくつかの理由が重なって、Bitfanを選んだという感じです。

 

(※「SKIYAKI」:Bitfanの運営会社)

 

 

■スタッフはただ、メンバーがやりたいと思ったことを全力で形にしている

ーーー 「猟虎塔」のコンテンツについても伺えればと思います。現在はメンバーさんそれぞれの個人コンテンツに加えて全員登場のラジオコンテンツ「猟虎塔放送室(仮)」まで展開されていますが、どのように内容を決められましたか。

 

個人のコンテンツに関しては、メンバーそれぞれにやりたいこと、得意としていること、好きなこととかを聞いて話し合いました。

 

ファンクラブですから、入会していただいている会員の皆さまは、メンバー自身が嫌々ではなく楽しんでやっている姿を望んでいると私は思っています。それを言葉にしている訳ではないですが、きっとそれがお客様にも伝わると思っているので。なので、こちらがあまりうるさく言うことはなく自由にやってもらっているイメージですね。

 

「猟虎塔放送室(仮)」を始めたきっかけは…LACCO TOWERの地元である群馬のラジオ局、FMぐんまさんでのレギュラーラジオがきっかけです。かなり長くに渡りレギュラー番組をやらせていただいている中で、そのラジオをきっかけにLACCO TOWERを知ってくれた群馬のお客様もたくさんいらっしゃいます。

 

その番組が、もとは週に1回の放送でしたが、番組改定があり今年の4月からは月に1回の放送になりました。

週1回の放送の時は、結構コンスタントに収録が必要で。どうしても5人のスケジュールを合わせられないことも多くありました。

それが月に1回の放送になったことで、逆に必ず全員で月に1回集まって収録をさせていただくことになりました。だったらその5人が揃ったタイミングでファンクラブ向けにも自分たちでできることがあるのではないか?と考えたのがきっかけですね。

 

ーーー ファンとしては5人集まった、じゃあ何かしよう!と考えてくれるのは嬉しいですね。

 

5人全員で集まって何かするというコンテンツは、Bitfanになってからはこの「猟虎塔放送室(仮)」が初めてだと思います。

手前味噌ですが、うちのメンバー5人は個性が強いので…集まって喋っているだけでも結構面白くて(笑)それはよくメンバーにも伝えていることなので、それが頭にあったのかメンバー発信で提案してくれました。

 

ーーー 放送室、私も聞き始めたら止まらなくてつい全部聞いてしまいました(笑)タイトルは「(仮)」のままなのでしょうか。

 

あれは「猟虎塔放送室(仮)」のままでいくそうですよ。

「まず(仮)で始めて、ファンの方からコンテンツタイトルを募集しよう」という企画にしていましたが、いただいたコメントからは案外「このままでいいんじゃないか」との声が多くて(笑)お客様も一緒に楽しんでいただいているなら、と決めたみたいです。

 

ーーー メンバーさんの意思を尊重されているのですね。

 

コンテンツの中身を作り上げていってくれるのはメンバーですから。こちらとしてもメンバー自身がやりたくないものをやらせたくないですし。スタッフはただ、メンバーがやりたいと思ったことを全力で形にしている、というイメージですね。

 

ーーー メンバーコンテンツ以外にも、まだ詳細未発表のスケジュールの一部を日付と地域だけ「未来之暦~猟虎塔カレンダー〜」として先に告知されていますよね。個人的にとてもありがたいサービスで感動しました。あれもメンバーさん発信なのですか?

 

「未来之暦」は、もともとは以前のファンクラブの時にも提供していたコンテンツで。これはお客様の声で「具体的な情報じゃなくていいから、いつどこで何かがある、ということだけでも教えてほしい」との要望がずっとあったので、当時コンテンツ化しました。

 

Bitfanに移行した時はちょうどコロナ禍だったのもあって、告知できるようなイベントもあまりなくて…それで当初は設置していませんでした。

なんですけど、最近またイベントも活発になってきて。ライブ後にお客様にアンケートをとると有難いことに「ライブの情報が早く欲しいです」という声がまた増えてきました。それなら復活しようか、という経緯です。

 

ーーー 個人的に好きなバンドのライブには全国どこでも行ってしまうタイプなので、仕事の調整にとても便利だと感動しました(笑)

 

LACCO TOWERも全国からいらっしゃってくれるお客様は非常に多いので、こちらとしてもなるべく早く情報を伝えたい気持ちはあります!でも、やっぱり大々的に発表するのは諸々の情報が整ってからでないと言えないですからね。出来る限りとはなってしまいます…。

 

ーーー 主催イベントの日付だけでも先にわかっているのはありがたすぎます…。

 

そうですよね。
やっぱり1人でも多くの方に来ていただきたいですし、調整が間に合わなくて参加できなかった、というような悔しい思いはしてほしくないですから。

メンバーの意思を尊重しつつ、お客様の声もなるべく拾っていけるようコンテンツは考えていきたいですね。

 

 

■「何ができるか?」を考え続ける

ーーー ファンクラブ会員限定のイベントも積極的に開催されていますよね。今度も松川ケイスケ(Vo)さんが朗読会をされるとか。

 

そうですね、多いほうだと思います。LACCO TOWERはメンバー個人でのイベント開催もあるので、月に1回は何かしらやっているんじゃないかな。

 

個人のイベント内容に関してはファンクラブコンテンツと同じく、メンバーの意向を大事にしています。朗読会も松川自身がもともと本好きで、歌詞を考える時に小説を書いて作詞している、という話から始まったものでした。

 

もう一つイベントが活発化している要因としてあるのは、「I ROCKS BASE」の存在が大きいと思います。ここは去年の4月にオープンした、弊社が経営しているイベントスペース兼カフェです。

 

カフェの奥に配信ができるイベントスペースがあって、キャパシティこそ40人ぐらいですが、小さめのライブハウスのような設備があります。ここができてから、イベント運営が格段に活発になりました。

 

 

ーーー なんでも真一ジェット(Key)さんが直々に接客しているそうで…

 

してます。一応公認なのかな?気付いたらいつの間にか店長として愛されていました(笑)

 

この場ができたことによって、いろんな意味でメンバーとお客様の距離がとても近くなった気がします。
LACCO TOWERに限った話ではなく、今ってInstagramやTwitter(X)のようにファンとアーティストがコミュニケーションを取れるツールというのはたくさんありますよね。でもここは本当に直接、コミュニケーションが取れる場所です。

 

もちろんメンバーがいない日もありますが、ここに来ればメンバーがいたことを感じられる。ここであの写真を撮っていた、この席でコーヒーを飲んでいた、ということを実際にお客様が来店して、直接感じてくれています。ここは、コロナ禍を経たからこそ気が付いた方も多いかと思いますが、「実際に感じる」を体現できる場所になっています。だから、メンバーが不在でもLACCO TOWERを感じられるよう、群馬でイベントがある時はなるべくここもオープンするようにしています。

 

この場所からメンバーとお客様の関係がまた一つ、新たにできているのかなと感じています。

 

 

ーーー リアルなコミュニケーションの場の存在、というのはなんでもネット上でできてしまう現代において、逆に重要さが際立ちます。

 

その反面、もちろん群馬に来られないお客様もいるのでそこは課題というか、その分何ができるのかはすごく悩みますね。ここ数年はやっぱりコロナ禍だったから、地方にもなかなか行けなくて。お客様からも来てほしいという声は非常にたくさんいただいてはいたのですが、どうしても行けない期間となってしまっていました。

 

こういう拠点こそできましたが「色々な制限が緩和されたのだから無理をしてもここに来てくれ」というのも変な話ですよね。群馬まで来られない方々に何ができるのかはスタッフだけでなく、メンバー自身も常に考えていますね。

 

それもあって、最近、大阪でのファンクラブイベントを復活しました。そういう部分もスタッフ側から指示しているのではなく、メンバーからの提案であることが多いです。

 

本当に歯痒く感じてしまうところではありますが、決してこのI ROCKS BASEが全てだと思っているわけではありません。ここでも、ここ以外でも、何ができるか?というのは常にメンバー、スタッフ含め全員が考えています。

 

ーーー 現状に合わせてできることを試行錯誤し続けられている姿勢はファンの方にも十分伝わっていると思います!では今後、ファンクラブでやってみたいことはありますか?

 

メンバーと普段よく話に出ているのは、会報と旅行ですね。

今すでにファンクラブ限定の企画で「HOTEL LACCO TOWER」という、ホテルを貸し切っての宿泊イベントをやっています。コロナ禍で始めたことなんですが、もう3年続いています。

 

もともとはコロナ禍でライブもできなくなってしまって、お客様とメンバーが接する機会も全くなくなってしまったので、せめて同じ空間にいるというだけでも、というところから始まった企画です。

 

だから2020年の1回目なんて、直接接することもまだできなくて…。

 

ーーー 直接は会えないけれど、同じ建物内にはいる、ということですね。

 

そう。会えないけど、同じホテルにはみんないて。お客様とメンバーが直接交流するイベントは一切ありませんでしたが、メンバーが館内でライブをして、その映像を各部屋のテレビに生配信したりして。

 

接することもできない、見ることもできない、だけど確実に同じ空間にはいるよ、という想いを元にしたコンセプトでの企画でした。

翌年はちょっとだけ会えるイベントもできて、3回目の去年は一緒に写真撮影なんかもできるようになって。この先をどうしていくかも含め、こういったライブではないファンクラブならではの大きなイベントごとは考えているところです。

 

 

■メンバーとファンは「持ちつ持たれつ」

ーーー 最後にスタッフのみなさまから見て、LACCO TOWERのメンバーのみなさんとファンの方の関係性を一言で表すと、どのような感じでしょうか。

 

「持ちつ持たれつな関係」なのかなと思っています。この表現が合っているのか、正しいのかもわからないのですが…。

 

高校の部活の先輩と後輩、みたいなイメージです。あの頃の「先輩」ってすごく憧れの存在だったじゃないですか?憧れのあの人、みたいな。

「朝にちょっと姿を見れただけでも嬉しくて一日頑張れる」「挨拶できちゃったりしたらときめく」みたいなあの感じ。それでいて、互いにチームの一員として頼りにし合っている。そういう部分がなんとなく似ているように感じますね。

 

 

■Ba.塩﨑啓示コメント

ー Q. あなたにとって「ファン」とはどのような存在ですか

 

期待してくれる、応援してくれる、信頼してくれる、支持してくれる、だから応えたくなる。

いいライブをしたり、いい曲を作ったり、そんな野心を奮い立たせてくれる存在。

つまり、活動するすべての原動力そのものです。

 

ー 「ラッ子」のみなさまへメッセージ

 

いつもありがとうございます。

「ラッ子」は一番の理解者であり、「猟虎塔」は特別な繋がりがある絆だと思います。

愛してよかった、信じてよかった、ついてきてよかったと、

みなさんが誇れる自慢の存在になれるように、まだまだ高みを目指して進んでいきます。

これからも一緒に最幸を更新していきましょう。

 

 

猟虎塔~LACCO TOWERオフィシャルファンクラブ~ - Bitfan

 

 

■Profile/LACCO TOWER

叙情的な詩世界とは裏腹な激情その物のとんでもないライブパフォーマンスで全国各地で暴れ回り、自らを"狂想演奏家"と名乗るロックバンド。

2013年には、株式会社アイロックスを設立し、地元・群馬にて自身主催のロックフェス「I ROCKS stand by LACCO TOWER」を開催。2023年4月には10年目を迎え、SUPER BEAVERを始めとする名だたるアーティストが出演。

2015年、日本コロムビア/トライアドレーベルよりメジャーデビュー。フジテレビ系TVアニメ『ドラゴンボール超』エンディング主題歌を2度経験する他、地元群馬では『太田市イメージソング』や『伊勢崎オートレース 公式テーマソング』など数多くのタイアップ曲を提供しその名を全国へ轟かせている。

オフィシャルサイト / X(Twitter)

 

===Information===

◼️LACCO TOWERワンマンライブ「独想演奏会」ホール公演

開催日:2023年12月3日(日)

開場17:00/開演17:30

会場:群馬 高崎芸術劇場 スタジオシアター

出演:LACCO TOWER

前売り:全席指定:5,800円 / 高校生以下:3,800円

 

◼️LACCO TOWERオールタイム・ベストアルバム「絶好」

発売日:2022年12月7日(水)[通常盤 CD4枚組(メジャーサイドCD2枚、インディーズサイドCD2枚)計50曲収録]

商品番号:COCP-41841〜4

価格:6,050円(税込)

 

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