
【Pick Up Owner #46】藤井香愛|歌謡曲に魅せられて
2018年に徳間ジャパンよりデビューした歌謡曲歌手・藤井香愛(ふじい かわい)。
自身の音楽ルーツや歌謡曲というジャンルへの愛、約2年ぶりとなる新曲「重たい愛でごめん」の聞きどころに加えて2026年1月から開始したデジタルファンクラブについてのこだわりなどを訊いた。
藤井香愛 オフィシャルサイト&ファンクラブ - Bitfan
- 「なるべくしてなった」歌謡曲歌手の道
- 1年7ヶ月ぶりの新曲は新たな境地へ
- 短編小説のような“濃い”ストーリー性こそ歌謡曲の魅力
- アナログからデジタルファンクラブへの転換
- 情報の集約とSNSとの差別化
- ファンの言葉は一番の美容液
■「なるべくしてなった」歌謡曲歌手の道
ーーー 藤井さんと歌謡曲との最初の出会いについて教えてください。
両親ともすごく音楽が大好きなんです。
家では演歌や昭和歌謡などの番組が流れていることが多くて、それで私自身も聞くようになりました。
でも、同じ家庭で育った兄はロック系が好きみたい。ジャンルは違えど、みんな音楽は好きですね。
ーーー 90年代から00年代にかけてはいわゆる音楽番組もたくさんあって、J-POP全盛期ですよね。なのにそっちではなく、歌謡曲。
ジャンルで言えば、小室ファミリーが大好きでした。
安室奈美恵さんがすごく好きだったので、子どものころは、将来は歌って踊れる歌手になりたかったです。
安室さんやSPEEDがまさに世代で!憧れてアクターズスクールのオーディションを受けてみたことがあります(笑)
とにかく歌って踊ることが昔から大好きだったので、ミュージカルのオーディションも受けましたね。
あのころって女性のソロ歌手の方がすごく多かったですよね。宇多田ヒカルさん、椎名林檎さん、浜崎あゆみさん、倖田來未さん、よく聞いていました。
ーーー では、影響を受けた音楽というのはやっぱり小室ファミリー?
ルーツと言われたら、やっぱり日常的に家庭で流れていた演歌や歌謡曲になると思います。
でも、影響を受けたのは安室奈美恵さん。なので、どちらもというほうが正しいかもしれません。
ーーー 歌謡曲歌手としてのデビューのきっかけは2017年に徳間ジャパンとラジオ日本が主催の「演歌・歌謡曲新人アーティストオーディション『歌姫、歌彦を探せ!!』」への参加だったそうですが、あえて歌謡曲特化のオーディションに挑戦されたのですね。
それまで、音楽活動では歌謡曲をメインとはしていませんでした。
20代のころはヤクルトスワローズの公認パフォーマンスアーティストとしても活動していて、ちょっとアイドルっぽく歌って踊っていましたし。自分でオリジナル曲を作ってライブハウスで歌っていた時期もありました。その時はR&Bなど、今とはまた違うジャンルで活動していたんですよ。
だけどやっぱり、歌謡曲というジャンルはずっと大好きだったので、ライブハウスに出る時もちょっとジャズやR&B風のアレンジにした歌謡曲を歌うこともありました。
20代をそうやって過ごしてきて、30歳が見えてきたときに…これが年齢的にもデビューのラストチャンス、最後の挑戦とばかりにジャンルを問わず事務所やレコード会社、企画などのオーディションを一気に10社ほどは受けました。
そこで受かったのが徳間ジャパンさんのオーディションだったんです。逆に、そこしか残れなかったとも言えますが(笑)自分の声質がわりと低いほうなのもあり、歌謡曲というジャンルで評価をいただけた時は「なるべくしてこうなったかな」と。
ただ、結局そのオーディション自体は最終審査で落ちてしまったんです。
特別賞なども何もいただけないままでした。
だから、もう夢は諦めようと思いました。
ずっとアルバイトをしていた仕事先には「オーディションに受かったら歌手になります!落ちたらここに就職させてください」と宣言してオーディションに臨んでいたので、「落ちました」と報告したら「複雑だけど嬉しい」と言われ(笑)
ーーー 確かに、一緒に働いてくれるのは嬉しいけど、ちょっと理由が…(笑)
ところが、その二週間後くらいに以前所属していた事務所の社長から声をかけていただいて、デビューが決まりました。
■1年7ヶ月ぶりの新曲は新たな境地へ
ーーー 5月13日(水)に発売となる1年7ヶ月ぶりの新曲「重たい愛でごめん」について、今作の聴きどころやこだわった部分は。
今までの私の楽曲を聞いてくださってた方からすると、驚かれるようなイメージチェンジとなる曲だと思います。ずっと歌謡曲を歌ってきましたが、その枠から一歩飛び出した感じと言いますか。歌謡曲でありながらシティポップやジャズっぽさもあり、アレンジの部分でもまた新しい一面を出せた楽曲です。そういう曲調ということもあって、リズムの取り方や歌い方にはかなりこだわりました。
作曲は師匠である幸耕平先生なのですが、特にリズムと歌詞の発音に関しては本当にレコーディングのギリギリ直前まで何度もレッスンをしていただいて。
作詞は「残酷な天使のテーゼ」などを書かれている及川眠子先生です。眠子先生からは、「タイトルだけの印象だと恋愛体質でちょっと病んでいる系の女性というイメージだけどそうではなく、はっきりしない男性に対して『白黒つけないのならもう別れてもいい』と突きつけるくらいに一直線に想いを伝えられる、自分の意思を持った女性のストーリーである」と教えていただきました。振り向いてもらえない相手に縋るのではなく、自立した強い女性の姿を描いた曲なんです。
一途な愛の儚さと意思の強さ、そこに藤井香愛としてのイメージ像であるセクシーさ、すべてを併せ持った女性らしさを出すという部分にはとても苦戦しました。その分、聞いてくださる方にこの情景がしっかりと伝わればいいなと思います。
ーーー 「重たい愛でごめん」の発売記念ライブ「藤井香愛 新曲記念ライブ~重たい愛でごめん~」もリリース直後の5月17日(日)に控えられておりますが、そちらに関する意気込みも教えてください。
本当に発売直後なので、その場で新曲を初めて聞いてくださる方もいるかと思います。
とにかく曲をしっかりお届けしたいですし、私にとって約2年ぶりの新曲発売なので、気持ちも新たに張り切って、新たな藤井香愛を見ていただけるように頑張りたいです!
カバー曲もたくさん歌う予定なので、今まで挑戦してこなかったような曲にも挑戦していきたいと考えています。
ーーー 個人的に気になったのですが、ライブやイベント出演時の衣装やメイクにもとてもこだわられていますよね。ご自身でセレクトされているのですか?
イベント出演時はほとんど自分で決めていることが多いですね。ヘアメイクは全体的なイメージだけ伝えてやっていただくことが多いですが、アイメイクなどのポイントメイクは自分で仕上げています。衣装はアクセサリーも含めて自分で選ぶことがほとんどです。
ーーー いつもドレスがとても特徴的ですよね。
ドレスは毎回新曲のテーマやイメージに合わせて、デザイナーさんと細かく相談して一から作っているんですよ。
ーーー ということは「重たい愛でごめん」に合わせた新しいドレスも?
そうですね。今はまだ解禁されていないのですが(※取材は3月末に実施)CDジャケットや新聞広告、WEBなどでお披露目となります。コンサートで着るかは…当日来ていただく方へのお楽しみ、ということで(笑)

■短編小説のような“濃い”ストーリー性こそ歌謡曲の魅力
ーーー 藤井さんの考える、歌謡曲の魅力とは?
楽曲の中にストーリー性がありますよね。
最近の流行りの曲って結構、歌詞の文字数が多い印象なんです。それに比べて歌謡曲は文字数こそ少ないけれど、そこには短編小説のようなストーリーが詰まっている。一曲の中で一つのお話が始まって完結する、この感じが好きなんです。主人公の気持ちに感情移入できるワードがたくさん散りばめられていて、“濃い”のがいいなと。
私は演歌に触れる機会も多かったのですが、演歌と比べて歌謡曲はより聴きやすいと思います。ジャンル的には演歌とポップスの中間にあるのが歌謡曲という印象なのですが、演歌だと歌詞のちょっとした言葉使いが由緒ありすぎて、少し入り込みづらい部分があるんですよね。逆に、ポップス曲ではメロディ自体はほぼ歌謡曲と同じでアレンジが違うだけ、なんてことも。いいとこ取りというか、聴きやすいのが歌謡曲の大きな魅力です。
ーーー 今後の音楽活動における目標、やってみたいことはなんですか。
東京都の中野区が地元なので、中野サンプラザでコンサートをやりたいというのをずっと目標に掲げていたんです。ただそのサンプラザが2023年に閉館してしまって。それでも2028年に新しいアリーナができるという話でしたし、その年は私のデビュー10周年でもあるのでそこを目標にしていたんですが…白紙(※)になってしまいました。
(※中野サンプラザ閉館後は大ホールやオフィス、住宅などを含む複合施設「NAKANOサンプラザシティ」として2028年度中の再開発を予定していたが、2025年に建設費の高騰などにより白紙撤回。2026年4月、解体が正式決定され、跡地には2034年を目処に新たな複合施設が建設されることとなった)
サンプラザは残念ながらなくなってしまいましたが、中野区にはなかのZEROホールという素晴らしいホールもあるので、今はそちらの大ホールでコンサートを開催するのを目標としています。
あとは、神宮球場での試合前の国歌斉唱ですね。以前ヤクルトスワローズの公認サポーターソングを歌わせていただいていましたが、やっぱり歌手としてはあの場で国歌斉唱をしてみたいです。

■アナログからデジタルファンクラブへの転換
ーーー 2026年1月1日からBitfanにてファンクラブを開始していただきました。以前はアナログな形でのファンクラブを運営されていたとのことですが、デジタル化に踏み切った理由を教えてください。
去年の3月に事務所を退所したタイミングで、当時のファンクラブも一度解散することになりました。その後10月から現在の事務所にお世話になるにあたり、ファンクラブのあり方を一度考え直したんです。
やっぱりこれからの時代のことを考えるとデジタルでやっていくのはありだなと思いましたし、何よりもなるべく早めにファンクラブをスタートしたかったんです。
従来のやり方でアナログなファンクラブを運営するには準備にも時間がかかりすぎますし、なんとかいち早くファンの方との繋がりを再開させたかったのでデジタルを選びました。
ーーー サイトの更新もご自身でされているとか。それもスピードを重視した結果ということでしょうか。
はい。私自身、学生時代からパソコン関連の資格をとったりホームページを作ってみたりと、こういった作業が苦ではないのもあって。それなら一番早いのがこの形かなと。
従来のファンクラブの時代と比べると、ファンの方と交流できる機会がとても増えましたよね。皆さんお金を払って入ってくださっていますし、今後もしっかり自分で更新していくつもりです。
ーーー まだデジタル形式のファンクラブというものに不慣れな方も多そうですよね。反応はいかがでしたか?
抵抗がある方はどうしてもいらっしゃいますね。以前は代金が郵便局での入金だったのもあり、「現金振込にしたい」という声もいただいていますし。今年1月に開催したファンミーティングで直接わからないことがないかお聞きしたり、案内動画を作成したりしてはいますが…ここはどうしてもまだまだ難しい部分に思います。苦労しつつも頑張って操作方法を調べて入会していただいた方もたくさんいらっしゃるので、嬉しい限りです。
■情報の集約とSNSとの差別化
ーーー サイトに設置するコンテンツはどのように決められましたか。
今までもブログをずっと書いていたので、それは必ずファンクラブでも続けていきたいなと考えていました。あと、私に関する情報がすべて集約されている場がなかったので、ここにアクセスすればなんでもわかるようにしたかったんです。なので、ファンクラブとしてだけではなくオフィシャルサイトとして、スケジュールやニュース、ストアなどもまとめてみました。
ーーー グループチャットは先ほど少しお話しもありましたが、デジタルファンクラブとして交流の機会を増やしたくて、という意図なのでしょうか。
グループチャットは本当に興味本意で、これやってみたいなって(笑)面白そうだなと思い立っていきなり始めてみました。
というのも、これまでブログを毎日欠かさずアップしていたのはニュースやスケジュールをまとめてお知らせできる場がブログくらいしかなかったことから、あえて習慣化していたんです。今もまだちょっとその感覚を引きずっているものの、ブログの代わりに「今日はブログはお休みです!」というのをグループチャットに一言だけ投稿したりして。
ーーー 先日「足が攣った話」をグループチャットで拝見しました(笑)
(笑)
XやInstagramにわざわざ書くほどのことでもないことではありますが、本当に応援してくれているファンの方にはそういう素の部分も共有していきたいなと。そういうのも見られる場なんだよっていうのを、入り方がわからないから…と止まってしまっている方にも知ってもらいたいですね。
ーーー やはり、他のオープンなSNSとファンクラブ内に出す内容は意識して使い分けていますか。
はい。
もちろんオフィシャルサイトとしては情報の集約が目的なんですが、ファンクラブではもうちょっとプライベート感も出せています。今までは全体的になんとなくプライベートも出していたんですけど、今後はそういった話題はファンクラブに固めていきたいと思っています。あとは最新情報を一足早く出していくとかも。
ーーー 月額会費は660円という設定をされていますが、こちらに決めた理由とは。
前のファンクラブが、入会金1,000円、年会費4,000円だったんです。
同じ価格で同じ内容のファンクラブを今から運営するには…物価高もあり、なかなか難しい状況になってしまいました。ですがやっぱりその金額からは離れ過ぎないようにとは意識しています。
そのうえで、Bitfanを利用されている似たようなジャンルの歌手の方のファンクラブをいくつか比べさせていただき、このくらいかな、と。
月額660円というのは今までのファンクラブに入っていただいていた方からすると少しハードルが上がってしまったかもしれないのですが、逆に言えば「ちょっと気になるな」程度でいきなり5,000円を払うのって、難しかったと思うんです。でも一ヶ月に660円なら、お試し感覚でまず入ってみる、というのもアリですよね。
せっかく新曲がこれまでの藤井香愛の世界観をさらに広げるというイメージなので、新しく私を知ってくださった方にとっても入りやすいかなと思っています!
ーーー 今後ファンクラブを通してやってみたいことはありますか。
まだ使ったことのない機能なのですが、ツーショット撮影つきのビデオトークをやってみたいなと思っています!あとは、1月のファンミーティングはどなたでも参加できるイベントだったので、今度はファンクラブメンバー限定、かつ配信もありのハイブリッドなイベントを開催したいです。遠方の方もたくさんいらっしゃいますからね。
■ファンの言葉は一番の美容液
ーーー 藤井さんにとってファンの皆様とはどのような存在ですか?
本当にありがちなんですけど、この半年間事務所に全く所属してなかった期間もあり、新曲も2年ぶりの発売となったにも関わらず、変わらず応援してくださる方がいるっていうのは自分にとっての心の支えですし、ずっと待っていてくれて感謝の気持ちでいっぱいです。
あとはあの、私は美容がすごく大好きなんですけど、ファンの皆さんがいつも褒めてくださるんですよ!綺麗になったねとか、今日可愛いねとか、そういう風に言っていただける言葉というのはそれが一番の美容液みたいな感じなので、自分が成長していけるためのパワーをもらえる存在です。
ーーー では最後にそんなファンの皆様に向けてメッセージをお願いいたします!
今年からファンクラブも新しく始まりましたし、新曲も久しぶりに発売することになりましたので、またここから藤井香愛の新章が始まるので、皆さん温かく見守っていただけますと嬉しいです。
藤井香愛 オフィシャルサイト&ファンクラブ - Bitfan
■Profile/藤井香愛(Kawai Fujii)

【出身地】東京都中野区
【生年月日】1988年7月26日
【血液型】B型
【趣味】野球観戦・食べ歩き・動物カフェ巡り・美容
【特技】すぐに曲を覚えて歌うこと・パソコン早打ち
【資格】パソコンスピード認定試験2級・文書デザイン検定1級・日本語ワープロ検定1級
小学校2年生からダンスレッスン、ボイストレーニングを始め、高校時代には読者モデルを経験。
2008年には東京ヤクルトスワローズ公認パフォーマンス・アーティスト「DDS」に参加。
公認サポーターソングを歌うユニット「DAD’ S」ではメインボーカルを担当。
「2017年徳間ジャパン×ラジオ日本オーディション 歌姫、歌彦を探せ!!」ファイナリストに選ばれ、翌年2018年7月4日「東京ルージュ」でデビュー。
インパクトと説得力を兼ね備えた歌声で高い評価を受け続ける令和の歌謡歌姫(ディーヴァ)。
===Information===
・5月13日発売 新曲
「重たい愛でごめん」(作詞:及川眠子/作曲:幸耕平/編曲:坂本昌之)
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・新曲予約キャンペーン
4月18日(土)13:30~ 埼玉 イオン南越谷店
4月19日(日)15:00~ 千葉 イオンタウンユーカリが丘
4月26日(日)15:00~ 埼玉 イオンタウン上里
4月29日(水・祝)14:00~ 埼玉 エルミこうのす
・新曲記念ライブ~重たい愛でごめん~
5月17日(日)開場12:30 開演13:00
【会場】スペースセブン川越
【料金】前売り6,000円 当日6,500円
イベント詳細・チケットお申込み
https://fujiikawai.bitfan.id/contents/357441


